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「2人の意向は分かった。これからどうしたいのかも」
お父さんはそう言って俺の言葉を受け入れたようだった。
「だが、それとこれとは別だ」
こう言葉を付け加えた。
「妊娠したという結果は2人にとって不用意に起きたことなのか?それとも、2人の意思の合意があってのことなのか?」
彼女のお父さんに俺達2人に対して、そう質問がきた。
「...2人の合意の上での結果です。ねっ」
彼女が彼女の父からきた質問に答えた。そして、こちらを見て相づちをするように目線を落としてきた。
「はいっ。この結果は自分達が望んだ結果です。なので、一切の後悔はありません」
俺はこう言い切った。
その時、彼女のお姉さんが俺の目線に入った。まあ、そりゃそうだろうな。みたいな察した目をしていたのを見てしまった。俺はその様子を見なかったことにした。
「お金はどうする?最低でもあと2年は学校に通う。その間、子供が生まれたら1年は子育てしないといけない。まず、妊娠したような状態で学校に通い続けられるとは思えない」
お父さんから厳しい指摘が飛んでくる。
「お金はバイトを増やしたりしてなんとかします。自分達は学校をきちんと卒業することを諦めるつもりはないので学校を辞めるという選択肢は取る気はありません。学校に通いながらでもなんとかします!自分達はその覚悟で、こういうこういうことしています」
なんか、すごい場面だな。このセリフ、一応俺が言ってるんだけどな。自分で言ってて、心の中ではこんなこと思ってるとか。




