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「本当に妊娠したの?」
彼女のお母さんが俺達に確認のために父親の話を切って聞いてきた。
「...うん」
彼女が目線を下げながら、歯切れ悪く返事をした。
「どうするつもりなの?」
今度は母親の方から攻められている。
「2人で頑張って行こうと思ってます」
彼女はそう答えた。
「こっちはいきなりすぎて心の準備ができてなくて、どうしたらいいかわからないの」
彼女の母親はそう言った。いきなり、帰ってきたと思ったら隣に男がいて、その上、腹に子を宿していると告げられて、驚きの方が大きいらしい。
「覚悟はあるっぽいが、君も学生か?」
俺のこと聞いてんのかな。
「はいっ」
俺は取り敢えず返事をした。
「なら、2人とも学校の方はどうする気だ?」
俺が口を開いて答える。
「学校はこのまま通うつもりです。今までやってきたことを無駄にはしたくないので」
「...君は何歳だい?」
「彼女と同じ21歳の大学3年生です。通ってる大学は違いますが」
多分、この情報が欲しいのだろうな。俺自己紹介の時に年齢とか一切言わなかったもんな。
「・・・2人は勉学と子育てを両立できると思ってるのかい?2人は3年生でこれから就活の大事な時期だろ。これからの人生設計に関わってくる」
「自分達は2人で共に人生をそして、将来を歩んで行こうと誓いました。その中で、自分達2人はどんなものも無駄にしないと決めました。学校を辞めないで通う覚悟でいるのはそう言った意思があるからです。ここまできたら最後まで成し遂げたいと思い」
俺は無心でそう言葉を並べ、口に出した。




