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前回みたいなことがあったが取り敢えず、彼女のもとに戻った。すると、人が通り過ぎるたびに彼女の方に視線がいっているのが分かる。特に男性の視線が彼女に集まっている。チラホラと『あの子可愛いくない?』みたいな声が聞こえてる気がする。俺の空耳かもしれないが。俺は先程同様に彼女の手を握る。そして、肩を彼女の方に傾ける。これで少しぐらいは牽制になるだろう。彼女と付き合ったばかりの頃、こういうことはあまりなかった気がする。そんなことを考えていると彼女が俺の方に寄りかかってくる。
「じゃあ、行く?」
「...うん」
俺達5人は食事をしに移動した。この後、食事を済ませた後は5人でトランプなんかをしたり、ずっとくだらないことを話してその日は終わりを迎えようとしていた。その時の彼女は何処か少し無理に俺達に合わせてるように感じた。ちょっと男子のノリというものは女子には理解しがたいものなのでこんな空間に居させてしまったことは申し訳ないと思った。
「じゃあ、今日はお開きにする?」
ゆうが提案する。
「でも、ちょっと早くない?」
「あの2人のことも考えないと」
せんが早いと投げたが、きんが俺達2人のことを見ながら先のことを言った。
その言葉の勢いで俺達2人は半ば追い出される形で部屋を後にすることになった。
「「おやすみ」」
「「「おやすみ」」」
ニヤニヤ
3人がおやすみと言った時のニヤニヤとした顔を俺は一生忘れないだろう。




