Page 63
Page 63
「これからの俺達の予定は、まず、お互いの両親に妊娠した事実を報告するつもり」
「家出中なんでしょ?彼女の家族の方はかなりやばいんじゃないの?」
ゆうがそう聞いてくる。
「お前きっと、犯罪者扱いされて、話が終わる前に殴られると思うから覚悟しといた方がいいと思うよ」
せんが謎のアドバイスをする。
このちょっとおかしな間の取り方でいいのか?
「覚悟しておきます」
「頑張れよ。こんな可愛い嫁さんもらったんだから、自分が犯した過ちはちゃんと責任取るんだぞ」
せんからの勢いの込められた言葉が飛んできた。
「頑張るしかないし、頑張るよ」
俺はそう答えて隣で俺の腕に腕を絡ませ、俺に抱きつくかのようにくっついている。
「今後、どうなろうと彼女と出会ってからはずっと幸せだからどんなことが起ころうとなんとかしてみせるよ」
そう、俺の色の無い人生にいい方向とは言い難いが色をつけてくれた。彼女とこうなれたのは俺にとって幸せなんだ。周りから見たら、このメンヘラ彼女を隣に厄介ごとを携えてる大変な男という認識かもしれないが、俺は...まあ、たしかに厄介ごとを背負い込んでしまっているが、彼女といる時間はとても幸せな気持ちになれる。だから、俺は彼女と2人で行けるところまで支え合っていきたい。
さっきのことを言った後、3人に茶化されたのは間違いなく、隣の彼女が顔を真っ赤にして照れている様子も皆さんには容易に想像できるだろう。ここら辺で、道中の話は終わりにして次からは旅館に到着した話をする。




