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これはある日曜日の朝のことだった。
彼女は俺より先に起きていた。いつもは彼女の寝顔を一度確認してから俺は二度寝に入るのだが、その確認の段階で彼女はすでに起きていた。今までこの時間に起きてたことがなかったかと訊かれるとそんなことはなかったと思う。俺が起きた時に彼女も起きてお互いに顔を見合ってへへへって笑顔を見せてから2人で二度寝に入ることはたまにあった。だが、今日は何か雰囲気が違う。彼女はすでに起き上がっている。いつもなら俺と一緒に布団の中に入って寝転んでいるはずなのに。
「あ、起きた。おはよう」
「お、おはよう。今日は日曜日なのに早いね。どうしたの」
俺達は大体日曜日はデートの計画でもない限りお昼ぐらいまで寝ているのが常だ。だからこそ、今日はなんの予定もないのに彼女が俺を構えているのだがら俺は少し不気味に感じた。
「実はさぁ...話したい...話さないといけないことがあるんだけど」
「ん?」
「実は最近、そろそろ周期的に生理がきててもおかしくないんだけど...まだ、きてないんだよね」
「えっ?」
「・・・」
黙ると空気が重くなるんだけど。日曜日の朝なんだけど。
「それ、ほんと?」
「うん...」
少し俯いていて、頬を薄く染め、口元が表情を隠そうとしているがそれでも隠しきれないような小さな変化のある微笑みをした彼女が俺の目には映った。




