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『他人に興味がない人』はちょろいって話

作者: コマ

小説でよく見ると思う。

人と何かをすることに対して興味がなくて、特にアプローチとか何にもしないキャラクター。

孤独を貫いて、けして集団に迎合しないキャラクター。

ああいう性格の人って現実にもいる。


いわゆる人に合わすことができないひと。

人に合わせられなくてぼっちとかになる人。

別に好きなことができるならぼっちになることに苦痛を感じない人。


こういう人って現実に結構いる。

女性には少ないけどもいるし、男性の場合は結構いる。

こうやって書いてる自分もそう。


自分の場合、人が会話しているのを聞くのはわりかし好きだけど、会話をすることは好きじゃない。

なので話しかけなくなるのでぼっちになる。

他人の視線が気にならない。


こういうタイプは大抵自己中になる。

自分の好きなことだけやって、めんどくさいことはしないのだから、自己中にもなる。

人に合わせることが理解できないので、世界には不思議な人が沢山いるように見える。

協力した方が効率がいいとか協力したら確実に得になるときは合わせたりもする。

でも特に意味もなく相手はなんのリターンも得られない提案をして、しかもそれが受け入れられることも多々あってよくわからない気分になる。

自分から見たときの大多数の人は会話することが好きなように見える。

会話の内容はどうでもよくて、会話ができればそれでいいように感じる。

ただ、それは私にとってはとても不思議なこと。

普通の人は会話の内容よりも、会話したと言う事実の方が重要なのだ。

確かに話したら楽になる気分はわかる。

重要なのは何かを得られる会話は人並みに好きだっていうこと。


自分のような人はわりかし勘違いされるけど、人が嫌いなわけじゃない。

人より会話が苦手なだけで、むしろ好きなことは語りたいし、聞きたがる。


だからチョロい。


自分の興味の対象となることに他の人が少しでも興味を持てば、その人への好感度が跳ね上がる。

ぺらぺら自分の好きなことを話すので、その話を聞いてやれば好感度が跳ね上がる。

そして普通の人と比べて交流が少ないので、お世辞とか区別できないし、褒められたり共感されたらもう舞い上がる。

チョロい、チョロすぎる。

自分は自分のことを詐欺とかハニートラップに引っかかる人間だと自負している。

間違いなくひっかかる。

分からないから。

騙された経験が少ないから、どうやって騙されるのか知らないし、どんな風に人は嘘をつくのかも全くわからない。


そして疑わない。

これは何故かは良く分からないけど、ぼっちの場合は判断基準が人じゃなくて自分なので、自分が正しいと思ったことは正しいと信じて疑わないんじゃないかなと思う、証拠はないけども。


正直な話、自分はそれなりに歳をとってから会話を楽しいと思ったことがない。

なぜなら、自分の好きに喋れないからだ。

好きなタイミングで好きに喋る、これが出来ない。

子供の頃なら出来た。

何しろ、子供の時はもの凄い自己中だからだ。

相手の興味ない話なんざ聞いていないし、自分の好きなことしか喋らない。

これが出来るから会話が楽しかったんだろうと思う。

これが会話かどうかはまた別の話だけれども。

歳を取ると相手を尊重することを覚える。

すると会話が途端に詰まらないものになる。

人と話すことより1人で勝手気儘に過ごすことの方が楽しくなる。


だから自分の好きなことを語れる人は、間違いなく好感度が跳ね上がる。

チョロい。

何しろ普通の人がいつもの会話で出来ることがなかなか出来ないから、それが出来るだけで楽しくなる。


こんなにチョロいのに、普通の人が自分のような人と仲良くなることは少ない。

何故ならその人たちは普通の会話を好むから。

自分のような、ただ一方的に話す、ただ一方的に聞くことが好きな人とはあまり相性が良くない。

多くの人は会話は好きだけど、喋ることと聞くことはそれほど好きではないのだ。

それに自分のような人間は、会話が嫌いなわけでもない。

ただ人に合わせることができないだけで、人に合わせるぐらいなら1人になるだけで。

だから、自分と波長が合う、波長を合わせてくれる人が大好きだ。

波長を合わせる人は普通の人にも人気だけども、ただ話を聞いてくれるだけでも合わせにきてくれているというのは分かるし、それだけで好感度が上がる。

あらためてチョロい。


自分のようなタイプは自分の好きなことにこだわりを持っていることが多い。

好きな事を捨てるぐらいならぼっちになる人間だ、こだわりがあって当然だと思う。

だからそのこだわりに少しでも共感してるみたいな匂わせをすれば好感度が上がる。

別にそのこだわりが分からなくても良い。

嘘かどうかなんてコミュニケーション能力が低いぼっちにはわからない。

ただそこには共感してくれた、という感情しか残らない。

物凄くチョロい。


本当に会話が嫌いな人は、どうでも良いからベラベラ喋ったりしない。

もし身近に自分のように、ぼっちだけど自分の好きなようにしてて話しかけられたらちゃんと話す人がいたら少し話を聞いてやってほしい。

すぐに堕ちるはずだから。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] そうか………  自分はチョロい人間なんだ………    納得 [一言] Quality(クオリティ)のたかいエッセイありがとうございます。 敬意を込め、心の中でアナタのことをチョロ…
[良い点] ものすごく納得した。 [一言] 私自身このタイプだが、知人にズバリなのが居る。 とにかくこちらが話の腰を折ってやらないと、本人以外にはどーでも良い事を一方的に喋り続ける。 見えてる地雷を注…
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