表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プログラマーになろう  作者: やまし
6/7

6話:デバッグをしてみよう(机上デバッグ)

オウスは館を出てそのままクマソに着いた。


着いたが様子がおかしい。




必ず警備の兵に見つかり、バッドエンドとなる。




どうやら選択を間違えた感じをうける。が、選択肢がない。


話が進まないので、別のところで作業しているミィさんの元に向かい、質問してみることにした。


「質問があるのですがよろしいでしょうか」


「ちょっと待ってね、、、はい、いいわよ」


「オウスがクマソに到着して館に攻め入るんですが、必ず見つかりバッドエンドになってしまいます」


「あぁそれね。聞いている。いい機会だから詳細設計書と見比べて」


「・・・詳細設計書とは何でしょうか。」


「そうか、それも教えてないわね、普段の教育とは全然違う形で進めているから、、、ほら、今私が書いているこれが詳細設計書よ。どうせなら該当部分がいいわね」




表計算ソフトで書かれている文章というか文字の羅列を見せられる




2.4 "館をでる映像(callEizoExitYakata)"を呼び出す


2.5 "選択肢 クマソ or イセ"(choiseKumasoOrIse) を呼び出す


2.6 "選択肢 クマソ or イセ"(choiseKumasoOrIse)の戻り値が"イセ"の場合


   →イセルート(callIseRoot)を呼び出す


  上記以外


   →何もしない




2.7 クマソルート(callKumasoRoot)を呼び出す







それに対してプログラムがこうなっているの



callEizoExitYakata




String choiseValue = "";


if(choiseValue.equals("イセ")){


callIseRoot


}




callKumasoRoot



「ようするに、プログラムをかけるように文章化したものが詳細設計なわけ。前に話したウォーターフォール図で説明したように、詳細設計を行ったのちに実装だから、詳細設計の方が先だね。」


「プログラムを直接書くんじゃないんですね」


「さらにこの詳細設計の元となる基本設計書があるんだけど、それはまた別の機会に説明するわ。で、設計書とプログラム、どこが違っているかしら?」


「ええっと、書いていることがよくわからないですが、設計書にはあるけどプログラムにない箇所を探すと


 2.5 "選択肢 クマソ or イセ"(choiseKumasoOrIse) を呼び出す


が書かれていないような」


「そうね。戻り値とかif文とかequalsとか色々覚えてほしい文法はあるけど、それは別途Javaの教本を読んで勉強してね。」


「はい」


「そういうわけで今回のは実装漏れ。記述すれば解決ね」



callEizoExitYakata




String choiseValue = choiseKumasoOrIse;


if(choiseValue.equals("イセ")){


callIseRoot


}




callKumasoRoot



「今回のように設計書とプログラムを見比べて行う行為を机上デバッグというの。おかしいと思ったらまず設計書とプログラムを見比べてね」


そう説明するとミィさんは自分の作業に戻った。




改めて物語を追う。


きちんと「クマソに向かう、イセに向かう」の選択肢が表示され、イセに向かうを選択する。


するとオウスはイセの神社に向かう。


「叔母様、助けてください」


どうやら親戚の家らしい。


「あらあら、どうしたの?オウス。ひさしぶりね」


「実は、父の命令で、クマソタケル兄弟を征伐しなくてはならなくて」


「あー、あの兄弟は西国最強って噂よ、警備もすごくて入り込むのも大変だって」


「そうなんですよ。そこで、着物を借してほしいんです。」


「着物?いいけど、、、、どうするの?」


「ありがとうございます!」


オウスは足早にクマソに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ