2話:プログラマーの役割
「オサさんはいつも勝手なんだから・・・・」
とネコの方がつぶやきながらこっちを向き、
「システムエンジニアのミィです。サポート担当なので何でも聞いてね。」
おお、ネコもしゃべった。結構かわいい。じゃない。
「じゃあさっそくですみませんが、システムエンジニアって何ですか?」
「エスイー(SE)って表現でも聞いたことないかー。現実世界でも一般的かとおもってたけど、まだまだか」
「少し、聞いたことありますけど、いまいちわからなくて。特にプログラマーとの違いが」
「まぁそうよね、まず、基本的にプログラム開発の仕事ってこの工程で行うの」
『
要件定義 総合テスト
↘ ↗
基本設計 結合テスト
↘ ↗
詳細設計 単体テスト
↘ ↗
実装
』
おお、宙に文字が書かれている。いや、そうじゃない、この図は何だろう。
「これはウォーターフォールモデルっていうの。これの実装と単体テストって書いている部分を担当するのがプログラマーだと思って」
「ごく一部のところだけなんですね」
「だね。でもその分やることが決まっているから必要なスキルが少ないの。とりあえずあなたに求めるのはここの部分ね」
とりあえず求められていることのハードルは低いらしくて安心する。
「で、ミィさんはシステムエンジニアなんですよね?これ以外のすべてをするんですか?」
「わたしもまだ基本設計~結合テスト程度ね。おおざっぱにシステムエンジニアといっても幅広いのよ」
「そうなんですね、さっきのクマの方はもっとできるんですか?」
「オサさんね。あの人はなんでもできるわよ。今回はマネージャーだから、管理専門だけどね」
何やら色々あるらしい。
「まぁこんな体制とかつまらない話しないで、さっそくバグ修正してみようか」
さっそく仕事が始まるらしい。
ウォーターフォールモデルはアジャイルに押され過去のもの、という意見もあるでしょうが、
個人的な意見として知っておくべきものです。
優秀な人に管理されれないなんちゃってアジャイルよりはずっとマシだと思ってます(遠い目




