1話:プロローグ
<前書き>
この小説のとりあえず向いている方向はわかりやすく言えば、進研〇ミの漫画です。
プログラマーというジョブに興味を持ってもらえれば、と思います。
現在、エピソード0まで。キリがいいのでいったん上げさせてください。
まだまだなんで、そのうちまとめて追加します。
2021/7/13 サブタイトルの意味がやっとわかり、色々肉付けしながら分割しました。
「俺がデバッガーになって世界を救うって?」
展開についていけない。
でも確かに、どうやらここはいわゆるゲームの中の世界みたいだ。
どうせ、身に着けようと思っていたスキルだ。
できる限りのことをやって、無事に現実世界にもどってやる、と決心を固めた。
話は少し前にさかのぼる。
先の見えないアルバイトから帰ってきて、
いつも通りだらだらとネットの海にひたっていた。
将来的には何か技術を身に着けなきゃなーと心の底で思っていたんだろう、
ページのすみっこの方にでていた広告に目がとまった。
≪プログラマーになろう!~ 修正神募集≫
「は?なんだよこれ。なろうって。しかも修正神って。意味わからん」
バカにしつつも、プログラマーというスキルには興味があったので、特に何も考えることなくリンクを押してしまった・・・。
結果、このよくわからない世界にきてしまったのだ。
あたり一面緑で、少し先には木の柵で囲まれた集落。あきらかに現代の日本ではない。
そして、目の前には、優しそうなクマとかわいらしいネコ。
そのうちのクマが決定事項のように話をしてくる。
要点をまとめると以下のようだ。
・この世界はいわゆる異世界、しかもゲームの中の世界。
・古代の日本が舞台という設定。
・そしてこの世界がいわゆるクソゲー。シナリオも悪ければ、プログラムもバグだらけ。
・でも大人の事情でシステムだけはまともな形にしたいらしい。
・だけど、こんなことにまともな人材を当てる余裕はない。
・そこで、現実世界から素人でもいいから召喚してきて直させればいいじゃん!ということになる
ということで俺が召喚されたようだ。デバッガーとして。
そして、
一応神にあたるので死ぬことはないらしく、
食べることや寝ることなどを気にしなくてもいいそうだ。
その気になれば時間すら操ることができるらしい。
なにより広告をだすのと、現実世界から召喚するのでそれなりの代償をはらったらしく、しばらく帰れないらしい。
まったくもって勝手な話だ。
ただ、現実世界の時間とは乖離しているらしいので、こちらでいくら時間をすごしてもリンクを押した直後の時間に戻れて、しかも、記憶も残ったままとのこと。
まぁそれなら、タダでプログラマーとしてのスキルが身につくのであれば、と思い
「わかりました、やらせていただきます」
「よかった、頑張ってねー。んじゃ、ミィちゃん後はよろしく!」
とクマは立ち去った。




