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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Dの廃墟   あなたのすぐそばに 第2章

作者: デューク ブラックマン

Dの廃墟   あなたのすぐそばに 第2章となります

あの事件から数年後人々の記憶の中から忘れ去られた頃あの廃墟のそばに人影が見える

暑い夏の昼下がり学校が夏休みとなり学生たちで街は賑わっていた頃

そんな街の喧騒を離れ女子高生二人があの廃墟に近づいていく

二人は噂を聞いて一度その団地を見たくなり面白半分に向かっていった

しかしあの団地は、以前とは違い高い壁で人々を寄せ付けないようになっている

いや人の侵入を拒絶するようでもあった

「ねぇこれって噂の団地だよね」「うん、でもほとんど壁で中見え無いよね」

その二人が話しながら侵入できる所を探して辺りを二人でウロウロしていると

作業服を着た50歳位のもっさりとしたひげ面の男が壁のそばの通用口から出て

二人の目の前に歩いてきた

どうもその男はここの管理人らしくかなり強い口調で「あんたら一体何をしてるんだ、ここは立入禁止だ。帰れ帰れ」ときつい口調で二人に言い放った

二人はバツのの悪そうな感じで「はーい わかった」と答えた

「あの管理人のやつうざいよね、あおい」「うん ゆず、なんか最悪って感じだよね」と悪びれもせず2人は、話している

ゆずと呼ばれた女の子の名前は、宮川ゆずき17歳髪を茶色にして少し派手目のいまどきの女の子である。あおいと呼ばれている女の子は、伊藤あおい17歳ロングの黒髪が似合う少しおとなし目の女の子だ

ゆずきとあおいは小学校時代からの幼なじみで家も近所で普段から一緒にいることも多いく、今は同じ県立高校の2年生だ

今は学校が夏休みでゆずきの家にあおいが泊まリに来ている

ゆずきとあおいは帰りながらどうも相談しているようだ

「ねえねえあおいやっぱさ、中ってどうなってるか見てみたくない」「でもゆず、管理人のオヤジいるから無理じゃん、中覗こうとしただけなのにあんなに怒るし」

「でもあおい夜になれば居ないんじゃないかも」 「そうかなぁ」しぶるあおいにゆずきはこう続けた「平気だよ表のドアに管理人が居る時間みたいの書いてあったし余裕じゃない」更にゆずきは、こう続けた「どうせ夜行くんだから肝試ししようよ」ゆずきの質問にあおいは、答えた「マジ面白そう二人だし平気だよね」

夜なら管理人もいないから肝試しをしようと二人は決めたのだった

ゆずきはあおいに「じゃああおいさ、夜11時になったら出かけようよ」「うん11時ね ゆず、ワクワクするねー」とあおいは答えた

ほんの軽い気持ちで言ったことがさらなる悲劇への幕開けであった

その夜二人は、2台のスクーターで光のあふれる街を抜け、人気の少ない通りから廃墟となった団地へと向かった

ちょうどその日は、満月で青白く冷たい光が辺りを照らしている

二人は乗ってきたスクーターをひと目のつきにくい所に停め団地へと歩いて行く

懐中電灯を手に二人は、あちこちとどこか入れるところを探していたがなかなか見つからない。

あおいがこう言った「ねえ、ゆずどこも入れるとこ無いよ」「そうだねあおい

もしかしたらさぁドア鍵開いてたりしてあそこに行ってみようよ」とゆずきは言った

二人が向かった先はあの管理人が出てきた通用口だ

通用口へ行きドアノブを回すと「カチャリ」と小さい音とともにまるで二人を迎え入れるかのようにドアはすっと開いた ドアは、何故か施錠されていない

そこからゆずきとあおいの二人は団地の中へと足を踏み入れた

「ねえゆず」とあおいがゆずきに声をかけようとすると「静かにして電気消して」と小さい声であおいに言った ゆずきの目には、

廃墟には似合わない新しい建物があるそう管理人室らしき建物が見えたからだった

そっと二人は建物に近づいたのだが中には誰も居ないようだった

室内は真っ暗で微かに月明かりだけが照らしている あおいが窓からそっと中を覗く「ねえゆず誰も居ないよ」

中は、静寂と闇に包まれた怪しげな空気が漂う世界であった。

「じゃあ大丈夫だね、行こうあおい」ゆずきは、懐中時計に明かりを灯し

慎重にあたりに気を配りながら懐中電灯の灯りを頼りに進む

静かな団地の敷地の中では二人の足音が聞こえるだけであった

しばらく歩いて行くと古びた団地が見えてきた

「ねえここだよゆずなんか不気味だよね」「うんあおいやばいよ」

二人がそんな話をしていたが、なぜか二人は団地の建物の中に吸い込まれるように入っていったのだ

急に目の前が真っ白くなって突然、明るくなりさっきまで廃墟に居たはずなのに・・

自宅の団地の部屋なのだ

「ねえあおい、私達あそこに肝試しに行ったんじゃなかったっけ」とゆずきがあおいに言った 「確かそうだったんだけどあれっここって」二人とも狐につままれた感じだ

いつもの自宅だ・・多少の違和感を持ちつつもいつもの様に家族とあおいと一緒に夕食をし あおいとゆずきは、ゆずきの部屋でくつろいでいる

いつもの日常はそこにあった

最初に思った違和感も忘れてしまっている

「そうだ、花火やろうよ前に買ってあったんだ」とゆずきは、あおいに言った

「やったー花火好き」と答えるあおい

花火を公園でしようと二人は、部屋を出て階段を降りていく

少し歩くと誰もいないさみしげな街灯に照らされた、静かな公園に着いた。

公園の中に進むと古いブランコが見える

「じゃあこの辺でいいかなぁ、そうだねいいじゃない」と二人の話し声が公園に響く 

突然ブランコがキイキイと不快な音を立て風もないのに、ゆっくりと揺れだした 

少し驚いたが、二人は恐らく錯覚だろうと思ったのだ

そしてどこからともなく子供の声がかすかに聞こえる・・

か・・ごめ かご・・め、と悲しそうな声で聞こえてくる

「キャーーー」という悲鳴響いた、恐怖にかられ自宅へとかけ出す二人

部屋に戻ると今起こった出来事に二人は、混乱している

暫くの沈黙があり二人は落ち着きを取り戻した

ゆずきはあおいに「ねえさっきのってあおい一体何まじでヤバくない」

ただあおいは、「うん、そうだね」と答えただけだった

あおいの携帯が鳴り、「もしもしおかあさんどうしたの?うん、わかったじゃあ今から帰るね」とあおいは答え電話を切った。「ごめんね ゆず私、家に帰らなくなっちゃった」

急用であおいは、家に帰らなければならないようであった

あおいの家は隣のD棟なのでゆずきは、あおいを玄関先まで見送った

ゆずきは、「じゃあね あおいまたメールして」とあおいに言った

「うんゆずメールするね」とあおいは答え足早に自宅へと急ぐのだった

ほんの少し前の公園での恐怖が頭をよぎる

あおいの視界には夜の薄気味悪い公園が見える怖いと思いながらも足早に自宅へと急ぐのだった

自宅のあるD棟に辿り着き階段のそばのポストのところに子供がいるのが見えたが気にせずに部屋への階段を登ろうとすると「ねぇおねえちゃん」と声をかけられた

あおいは、振り返ると小さな男の子がいた 「僕暗くて怖いから一緒に上に行って」と男の子は、言った あおいは、「良いよ、お姉ちゃんと一緒に行こうね」と答えると男の子は、「うんお姉ちゃんありがとう」とにこやかに答えた

あおいは、男の子の手を引くと一緒に階段を登っていった

「ねえ何階なの」とあおいが男の子に問いかけた直後、突然体がふわっという体験したことのない感覚に襲われ その数秒の沈黙の後ドサッと鈍い音とともにその体は地上にたたきつけられたのだ

身体には今までに味わったことのないような痛みと冷たい何かが肌の上を流れている

あおいは一言「お母さん痛いよ、たすけ・・」と弱々しくか細い声で言った直後、あおいの意識は、冷たい黒きまどろみの中へと沈んでいった

あおいの冷たくなった体の上には、咲いているはずのない桜の花びらが舞い散っていた

どこからともなく子どもたちの笑い声が響いている そして気味の悪い歌声もかすかに響いている

とうりゃん、せとうりゃんせと

その頃ゆずきは、自分の家でくつろいでいるこれから恐怖が始まるとは知らずに

自室のドアをノックする音が聞こえた ゆずきは、不思議そうな感じもしたが

「だれなの」とゆずきは言ったが答えはない 気のせいなのかなと思っていたが、またコンコンとドアをノックする音が聞こえた 「一体誰なの」と文句を言いながらゆずきはドアを開けた

ドアを開けると小さな女の子がいるではないか それも見知らぬ小さな女の子だ

おねえちゃんこっちに来てと女の子に言われるままに、ゆずきは女の子に近寄っていった

女の子に連れられるまま自宅の中を歩いて行くゆずき

どこにくのかわからないまま女の子に連れられ歩いて行く

リビングのドアを女の子が開けゆずきは手を引かれてついて行ったその瞬間

ふわっという感覚に襲われその数秒の沈黙の後ドサッと鈍い音とともにその体は地上にたたきつけられたのだ

ゆずきは、今までに味わったことのないような苦痛が全身に駆け巡る、生暖かい何かが目の前を遮る「お母さん痛いよ助けて」と弱々しくひとこと言い切る前にゆずきの意識は、冷たい黒きまどろみの中へと静かに沈んでいった

冷たくなったゆずきの体の上ににも、咲いているはずのない桜の花びらが舞い散っていた

そしてどこからともなく気味の悪い歌声が響いている カゴメカゴメと

夜が明けいつもの様に管理人がコンビニの弁当の袋をさげて通勤してきた

管理人は「頭いてぇ昨夜は飲み過ぎた」とぶつぶつと独り言を言いながら通用口の扉のドアに手をかけると鍵が開いている

「たしか帰る時締めたはずなんだがな」とまた独り言を言いながら管理人室へと向かった

巡回の時間になり見慣れた順路を自転車でふらふらしながら進んでいる

ただ普段と違うのは、その廃墟には変わり果てた姿の女子高生二人がいたのだ

血の海に沈んだあおいを管理人が見つけ腰を抜かしてしまいそうになりながらも

必死で震える手でポケットから携帯を出し警察へと電話している

「もっもしもしけっ警察ですか 人が死んでいるみたいです」と震える声で管理人は言った しばらくすると数台のパトカーと救急車が団地の前に集まった

通用口の扉のドアの前には真っ青に血の気の引いた管理人の姿も見える

刑事が管理人に発見した時の詳しい状況を聞いている

管理人の名前は鈴木数カ月前にここの管理に携わっているという

警察が周囲の捜索をすると冷たく変わり果てたもう一人も見つかった

「おいこっちにも一人いるぞ」と警官が声を荒げて言った

血の海に沈み変わり果てたゆずきを見つけたのだ

警察官が少し強い口調で管理人に「鈴木さん、きちんとした施錠と管理はできていたのですか」と問いただしている 鈴木は、青ざめた顔で「帰る時はきちんと施錠していたんですが」と答えた

警官が続ける「ですけど、あなたがそうおっしゃっているのもわかりますが、あなたが通勤した時は施錠されてなかったとか聞きましたがどうなんですか」鈴木は「はあ一応鍵、締めたんですがね」と言うと警官は、「一応じゃあ困るんですよ、分かりますか鈴木さん」と答えた

しばらくすると警察が現場検証を終え 突発的な自殺と判断されたのだった

また管理人の鈴木には警察から警備や施錠をしっかりと行いこの様な事のないようにとの厳重注意があった

夕方になり管理人の鈴木も警察から言われたように何回も施錠の確認をして家に帰っていった

そして夜の帳が廃墟の団地を包みこんだ

どこからともなく子どもたちの遊ぶ声が聴こえる

そしてゆずきは、倒れていた所から立ち上がった周りを見回すとあの団地の廃墟だったのだ 辺りを伺いながら恐る恐る歩いているとあおいの姿を見つけた

ゆずきは、「あおい、大丈夫!?」と声をかけた あおいもまたゆずきと同じように倒れていた所から立ち上がりどうしていいか辺りを伺っていたのだ

あおいは、「うんゆず大丈夫っぽい」と答えるのだけど二人は何故かおかしいと思った

あの体験が克明に記憶にある二人はどうしよう自分達の身に何が起こったのかも理解できていないようだった 「あおい帰ろう」とゆずきが言うと「うんゆず帰ろう」二人は団地から出ようと進むのだがずっと同じ景色でここから出ることがなぜか出来ない

二人はいつの間にか公園に来てしまった あの不思議な体験をして夜は怖いから近寄りたくないと思ったあの公園にだ

二人はブランコに腰掛けどうすればいいか話しているとそこにあの男の子と女の子が現れたらではないか

何故か・・恐怖は感じない・・

おねえちゃんたちこっちに来てそう言うと男の子があおいの手を女の子がゆずきの手を引く

あの公園の奥へ奥へと連れて・・・

そこにはたくさんの子供達の遊ぶ姿が見える

二人に連れられていくあおいとゆずき

その二人の姿は小さな子供の姿に変わって公園の中へと消えていった

どこからともなく子供達の遊ぶ声ととうりゃんせとうりゃんせとさみしげな歌がひびいていた

そして男の子と女の子の二人がが突然こちらに駆け寄ると、ねえ君も僕たちとあそぼうよこっちだよと言った

三章

あの夜から半年が立ち静けさを取り戻した団地、荒れ果てて朽ちることもなく

まだあの場所に建っている 外界からの侵入を拒むかのように高い塀に囲まれながら

時折近くまで肝試しに来る若者たちもいるようだが恐れて中に入ろうとする者はいない

廃墟になっているその団地を今一人の女が訪れた

何かを探しているような怪しい雰囲気がする

女は通用口から管理人室へと入っていった

勝手知ったるような行動である 管理人室のドアをノックし出てきた管理人と話している

管理人と強い口調で言い争っているような感じだ

そうこの女は、管理人の元妻であった女だ

女の名前は飯村景子43歳、線の細い感じのする薄幸なかんじがする女だ

どうも管理人の鈴木と景子の話は、子供の事のようだ

景子は「あの子達に合わせて」と鈴木に詰め寄る 鈴木は「お前が出てったんだから会わせるギリはない」と冷たく言い放った

そうこの景子は管理人の鈴木と別れる時、子供二人を鈴木に親権を渡して別れたようだ

景子は話を続ける「あれからもう十年以上立っているんだし何度も手紙書いても返事もないじゃない」鈴木は「手紙かあれは捨てた今更母親面されてもな」

いろいろな噂を聞きつけ真相を知るためその子供に会いに来たが、どこにもいないようだ

「ひと目でいいから会わせてお願い」と景子は、鈴木にくいさがった

鈴木は「仕方ないな」とぽつりといった。

鈴木は、「待っていれば会える少し待っていてくれ」と景子に告げた。

これでも飲んで待っていてくれ 今こっちに来るように連絡するからと

鈴木から温かいお茶を進められ景子はそのお茶を飲んだ

急な睡魔が景子を襲う 景子は意識が朦朧として管理人室で眠ってしまった。

景子が目を覚ますと部屋は真っ暗で鈴木の姿見えない

景子が 表に出ると、どのくらい時間が経ったのだろうか辺りはすっかり暗くなり団地は夜の帳に包まれている

目の前には、街灯も電気の灯りもない真っ暗な団地が広がっている

景子は、この状況を不審に思い携帯で友人に連絡を取ろうとしたが繋がらない

今まで感じたことのないような不安に襲われたのだ

勇気を出して通用口の方へと歩き出す景子

どれだけ歩いても通用口に辿りつけない、

どこをどう歩いたのか公園のそばに来てしまった。

真っ暗の公園のそばの道を歩いていると、ママ・・ママ・・と子供の呼ぶ声が聞こえる

周りを見ても誰もいない、子供の事ばかり考えていたから空耳かと景子は思った。

公園のそばの道を通りすぎようとしたその時だ ママ・・ママ・・と子供の呼ぶ声が聞こえる

はっきり聞こえる今度は子どもたちの歌声だ

かご・・め かご・・め かご・・と歌っている声だ

突然の出来事に景子は恐怖に震えた 

景子の手を誰かが引いた

冷たい小さな手が2つ

ママ・・帰ってきてくれた・・男の子と女の子がそこにいた

女は恐怖のあまり悲鳴を上げたが声は出ない、いや身体の自由も利かないのだ

恐怖に震えた目で手を引く子どもたちの顔を見た瞬間

それは絶望へと変わった それは、会いたいと望んでいた子どもたちではないか

ママ・・こっちだよ お友達もこんなにたくさん居るんだよ

そこには生気のない子どもたちの姿が見えたのだ


景子は子供たちに手を引かれ公園の中へと消えていった

子供の声がかすかに団地の中に響いているママ・・が帰ってきてくれた・・ママ・・

声がだんだんと遠退きまたあの団地は不気味な静寂の闇の中へと消えていった

そして夜が明けあの団地に朝が訪れた

誰もいない団地の静寂な朝だ

管理人室のソファーの上に景子が眠るように横たわっていた

「おはようございます 新人の伊藤ですが鈴木さんいらしゃいますか?」

と若い男が管理人室のドアの前で声をかけている

「あれっおかしいなぁ 確か今日引き継ぎで居るはずなんだけれどなぁ」

と言いながら、伊藤は、管理人室のドアを開ける

ソファーの上に眠るように横たわっている景子を伊藤が見つけ「あのーどちら様ですか」と声をかけるが反応はない

ここは管理人室なのに何で女の人がソファーに座ったまま寝てるのか不審に思った伊藤は、景子の身体を揺すって起こそうとした。「すいません起きていただけますか」と声をかけながら景子の身体を揺するとだらりと力が無くソファーの上にその体は崩れた、体は冷たい 「ひぃい」と悲鳴を上げる伊藤

冷たい・・女は死んでいたのだ

腰が抜けるほど驚き、どうしようとうろたえる伊藤 震える手でカバンから携帯を取り出し、警察へと電話した 「もしもし、こちら110番、事件ですか?事故ですか?」と

警察官が問いかけると伊藤は

「もしもし警察ですか町外れの団地の管理人室で女の人が死んで居るようなんです、早く来て下さい」と伝えると電話で対応した警察官は、「分かりました、すぐにパトカーを向かわせます」と答えた

それから数分の後、けたたましいサイレンの音と赤いランプが団地へと集まってくる。

団地の通用口には、顔面蒼白の伊藤の姿があった。

「お巡りさんこっちです」と血の気の引いた顔をした伊藤が警官に声をかけた

到着後、すぐさま管理人室へと案内された警察が現場検証を始めた

警官が伊藤に発見した時の状況の詳しく説明を受けている

伊藤は、警官にこう説明をした今日から管理人に交代があり前任者の鈴木と引き継ぎをする予定で朝、管理人室に来ると前任者の鈴木が居なくて管理人室に入ると女の人がソファーに座ったまま寝てるので不審に思い声をかけたが反応がないんで起こそうとしたら死んでいるって言うことに気がついたんで連絡したんですと警官に説明をした。

科捜研の判断によると死因は、毒物の摂取による死亡らしいと判断されたのだった

持ち物から身元がわかると飯村景子43歳、現在独身、仕事は、ブティックの店員

ここの団地の管理人とは元夫婦だとわかった

詳しい事情を知る管理人の鈴木を捜索すべくすぐさま警察が団地内を捜索すると

管理人の鈴木は、あの公園にいたのだ 

聞き取れないような声で何かずっと何かつぶやいている

「これでいいんだよね友達たくさん出来たよね・・これで許してくれるんだよね・・」と

管理人の鈴木は、体格の良かった身体は、痩せ衰え髪の毛は真っ白で、ほぼ廃人のようであった

突然ブランコの方を指さし震えながら泣き喚いている 「許してくれ、許してくれもう本当に許してくれ・・僕が・・悪かった・・」と

警察がブランコの辺りを調べると何か目印のような石がありそこを掘り返すと

その土の中からボロボロの子供の服と二人の子供の白骨遺体が出てきた

管理人の鈴木は、訳の分からない言葉をを繰り返し、錯乱していて事情は聞ける状況ではなかった

鈴木は精神錯乱が見られ、そのまま警察により精神病院へと送られた

ブランコのそばに埋められていた白骨遺体は警察により遺族に送られ丁寧に供養された

これでこの怪異は一見収まったように思われたのだが

それから数カ月後、またあの公園に夜な夜な子供たちの歌が聞こえる 

「かごめ、かごめ・・」と・・男の子と女の子の声も聞こえる

「ねえママみんなのママになってよ」

「お友達をもっと連れてくるからね」と・・

もしかしたらあなたの直ぐ側にあの男の子と女の子が来るかもしれません

あなたの見ている現実は、本当ですか?


あの男の子と女の子が「ねぇあそぼ こっちにおいでと・・・」



書き溜めたものです誤字脱字もあります。読みにくいかと思いますがご容赦ください

∩(  `   ▽   ´  )∩ オバケだぞ~

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