寂しい夜
いつもは一人でも 平気だけど
病気の時は、寂しさが押し寄せる
喉が痛いなぁ……
発熱はまだしていない
「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせる
いつもなら サラッとこなせることも
身体が思うように 動いてくれない
喉の痛みが 思考を狂わす
ひとりだから話すことはない
喉のためには 良いことなのだろう
でも心は潰れかけている
こんなときは 誰かに傍にいてほしい
そんなことを思っている 弱い心
看護の道をひとりで歩むと決めた日に
覚悟をしたはずだった わたしの決意
ひとりの部屋で そっと涙を流す
明日は笑顔になれる魔法をかけて
ひとりの夜を 寂しく過ごす