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短編集1  作者: 中塩屋 治
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この重みをささえるもの

 水は、再会の喜びを、音とする。


 あの音が、聞こえる。見たい。眩しさにある光を。聞きたい。ざわめきにある、音を。


 眩しい。熱い。強すぎる光。見ることすら、できない。騒がしい。煩わしい。強すぎる音。見たいのは、あの魚たち。聞きたいのは、風の声。


 光を、与えてくれるならば。音を、与えてくれるならば。その姿を、見ることが出来る。その声を、聞くことが出来る。


 水は、光の中を、行く。


 「魚」

 ここに来たなら、水の、香りを、かぐと良い。大きな水に、顔を近づける。小さな水を、顔に近づける。そこに、魚がいたら、そっと、逃がしてやること。


 「手紙」

 手紙を、書いている。長い手紙。読まれることはない。閉じられることはなく、開かれることはない。


 日のうちにあれば、陰で、休むことも出来る。今居るところは、日もなければ、影もない。



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