正義感の強い女子高生・神奈木麗良…それが私
新たなペンネームでの初投稿です。
私は神奈木麗良。薔薇ヶ丘市内に有る高校に通う女子高生。
2年D組所属で、クラスに北村杏奈と米林美代子ちゃんと言う親しい友人がいる。
自分で言うのも変だけど、私って見た目はごくフツーの女のコ。シルクストレートでセミロングの髪型が良く似合うキレイで素敵な女子高生なのだ。本当は周りの男子から、そうホメられているのだけどね。
こんな私だから、男子との付き合いも盛んなのは言うまでもない。
でも、ある程度の一線は越えてはいないから。殆どが友達以上だし、恋人未満と言う程度のお付き合いレベルで事を済ませているのだ。
クラスの女子って結構、恋人関係まで進んでいて何回もエッチを楽しんでいるコたちもいる。
しかも、そのコたち、自分のエッチ体験を恥じる事もなく堂々と自慢するのだ。
私も体験談を聞かせてもらったけれどね。
「アタシはこの前、T大学生のマサルとやったよ」
「私は鳶職のコかな? ソイツ、根っからのスケベでねー」
「ヨーコは確か、C組のワルとラブラブ中だよね? どこまで行っている?」
「私もエッチした」
男子が知らない所で女のコたちは、私も驚くような下ネタ的話題でお喋りに花を咲かせているのである。
傍で私は仲間たちのラブ&下ネタ話しを聞いて内心、呆れた気持ちになっていた。
よくやるよねー、感心しちゃうと。ハッキリ言って、私には付いて行けない話題だと思う。
まあ、あのコたちは私が異性との禁断の恋に無関心で有ることぐらい分かっているようだ。
「麗良って根が真面目だから、アタシたちの恋愛観に付いて行けないんだよね」とまあ、ヨーコから言われたけどね。
だからと言って、ヨーコたちは黙ってはいない。何とか私もその気にさせようと目論んでいるのだ。
「麗良もサァ、エッチ楽しんじゃいなよ。バージンどころか、男を知らない。これじゃあ話題性(どんな話題性?)無いし、真面目過ぎてツマラナイと思うよ」とヨーコ。
「ヨーコの言う通りだよ。麗良も誰か、適当な男子選んでエッチを楽しむ。とても楽しいし、サイコー」
私をこのようなストレートなセリフで誘惑する無礼者は、エッチ大好きの代表格である刈谷喜代美。
良家のお嬢様だけど、根はサッパリとした性格の持ち主である。
それで、私はどう返事したかって?
「ハハハ、そのうちにね」
なーんて… その都度、笑って返事しただけ。
ハッキリ言っちゃえば、エッチするつもりは私には毛頭ないから。
別に私ィ、体に自信がないとか病気を持っているワケじゃないの。処女を捨てようなんて言う考えは、どうも持てないんだよね。何だか、軽はずみって感じがしてならないしね。ハッキリ言って嫌だよ。
こんな考え方、ヨーコも喜代美も賛同しないみたい。
「麗良って真面目過ぎるよねー!」と私を冷やかす喜代美。
「…」
私はムッとしつつも、それでも平静さを保った。
「真面目過ぎる? 私が?」
「そうだよ。プラトニックラブじゃないのだから。エッチ有り有りのラブラブで行こうよ。でないと、女子力向上しないよ」
「女子力、向上しないって」
私は返す言葉が出ない。
私が真面目過ぎるって? 処女を捨てるか捨てないは別として、真面目過ぎる。そうかなぁ?
私は自らの事を真面目だとは思っていなかった。
勉強はあまりしないし、遊んでばかりいる。過去には街でよく、男まがいにケンカもしていた。
自慢じゃないけど、私ってケンカには滅法強いからね。
不良の男子連中や、街のチンピラたちとかを相手に暴れた事もあったから。
他所の高校に通う明菜ってコが以前、こんな事を言っていた。
「麗良はね、一部のワルの間では一目置かれているから」
街のワル連中に恐れられている神奈木麗良。それが私なのだ。
だからと言って私は不良の仲間入りとか、ワルの世界に足を踏み入れるつもりは毛頭ない。
無意識に抵抗を感じるのだ。私自身の理性が許さないのかもしれない。
乙女の美しく強靭な理性は、私自身の心の中に正義感を育んでいた。
私が正義感を持つようになったのは中学の時だった。
クラスで仲良しの1人だった女のコが、イジメが原因で不登校になった挙げ句に首吊って自殺したのがキッカケだったかな? 私はその悲惨な状況を、目の当たりにしていた。死に顔も見ている。
あれは凄くショックだったよね。それで私、次第に心の中で正義感を抱くようになったのだ。
弱い人たちを守ってやりたいって。
仲間の誰かがイジメられていると知ると、私はやった相手の所へ行ってボコボコにしたものだった。
見かねた担任の先生が注意をするけれども、それでも私は我慢出来ずに仕返しを続けていた。
当時、もっとも親しかったクラスメートでミキって言うコが私をこう、評価してくれた。
「麗良って、正義感が強い」
「正義感が強いか…、確かにそうかもね」と納得している私。
続きます。