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魔王と勇者  作者: milk
5/9

四話

魔「う・ううん。うん?」


朝起きると何か違和感があった。


魔「隣が暖かい?」


そう思って隣を見ると・・・・・・勇者がいた。


魔「なんでこいつ此処にいるんだ?」


本当にわからない。昨日はちゃんと自分のベッドで寝た筈だし。


魔「こいつどうしようか?」


気持ち良さそうに寝ている勇者を起こすのも申し訳ないしなぁ。起きるまで待つか。


ー30分後ー


起きないなぁ。前の世界の時間で8:30なんだがなぁ。この分だと俺が飯食い損ねそうだし起きるか。と思ったが勇者が俺の服を固く握っていて起きることが出来ない。

仕方ない。もう少し待つか。


ー1時間後ー


まだ起きない。いい加減起きろよ!俺は飯が食いたいんだよ!さっきから全く起きる気配がない。こいつ休みの日いつもいつまで寝てんだよ!?でも起こすのは悪いしなぁ。やっぱり待つしかないか。


結局勇者が起きたのはそれから2時間たった後だった。


勇「う・ううん。ふわぁぁぁぁあ。」


魔「おはよう(ニコニコ)」


勇「な・なんでそんなに怒っているんだ?」


魔「この状況と時間を見ればわかるだろう?」


勇「へ?うーむ・・・・・はっ!こっこれはその昨日はやっぱり怖かったから眠れ無くて、それで・・・。でもなんでそれで怒るんだ?やっぱり私なんかと一緒に寝るのは嫌だったか?」


魔「違う!」


勇「じゃあなんだ!?」


魔「もう知らん!」


勇「え?なんだよそれ!気に食わないならはっきり言ってくれよ!」


魔「五月蝿い!この弱勇者!」


勇「なっ!・・・・勇者ってよばないで‼︎‼︎」


急に勇者の態度が変わり悲しげな物になる。


魔「どうかしたか?後、なんでだ?」


勇「名前を教えるからそっちで呼んで。もう私は勇者にはなれないから。」


魔「分かったよ。じゃあ俺も名前教えるよ。自分だけ聞くのもどうかと思うし。」


勇「じゃあ改めて、マリナ・スカーレットよ。宜しく。」


魔「俺は田沼・雄一、いやそっちに合わせると雄一・田沼だな。これからも宜しく。」


マ「で?なんだったんだ?」


もうどうでもいいか。マリナがなんか言ってるけど、俺は飯が食いたい。


マ「無視すんなよ!雄一の馬鹿!」



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