四話
魔「う・ううん。うん?」
朝起きると何か違和感があった。
魔「隣が暖かい?」
そう思って隣を見ると・・・・・・勇者がいた。
魔「なんでこいつ此処にいるんだ?」
本当にわからない。昨日はちゃんと自分のベッドで寝た筈だし。
魔「こいつどうしようか?」
気持ち良さそうに寝ている勇者を起こすのも申し訳ないしなぁ。起きるまで待つか。
ー30分後ー
起きないなぁ。前の世界の時間で8:30なんだがなぁ。この分だと俺が飯食い損ねそうだし起きるか。と思ったが勇者が俺の服を固く握っていて起きることが出来ない。
仕方ない。もう少し待つか。
ー1時間後ー
まだ起きない。いい加減起きろよ!俺は飯が食いたいんだよ!さっきから全く起きる気配がない。こいつ休みの日いつもいつまで寝てんだよ!?でも起こすのは悪いしなぁ。やっぱり待つしかないか。
結局勇者が起きたのはそれから2時間たった後だった。
勇「う・ううん。ふわぁぁぁぁあ。」
魔「おはよう(ニコニコ)」
勇「な・なんでそんなに怒っているんだ?」
魔「この状況と時間を見ればわかるだろう?」
勇「へ?うーむ・・・・・はっ!こっこれはその昨日はやっぱり怖かったから眠れ無くて、それで・・・。でもなんでそれで怒るんだ?やっぱり私なんかと一緒に寝るのは嫌だったか?」
魔「違う!」
勇「じゃあなんだ!?」
魔「もう知らん!」
勇「え?なんだよそれ!気に食わないならはっきり言ってくれよ!」
魔「五月蝿い!この弱勇者!」
勇「なっ!・・・・勇者ってよばないで‼︎‼︎」
急に勇者の態度が変わり悲しげな物になる。
魔「どうかしたか?後、なんでだ?」
勇「名前を教えるからそっちで呼んで。もう私は勇者にはなれないから。」
魔「分かったよ。じゃあ俺も名前教えるよ。自分だけ聞くのもどうかと思うし。」
勇「じゃあ改めて、マリナ・スカーレットよ。宜しく。」
魔「俺は田沼・雄一、いやそっちに合わせると雄一・田沼だな。これからも宜しく。」
マ「で?なんだったんだ?」
もうどうでもいいか。マリナがなんか言ってるけど、俺は飯が食いたい。
マ「無視すんなよ!雄一の馬鹿!」
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