二話
魔「さて、どこで情報収集をしますかね。」
此処は何処かの山みたいだしとりあえず降りるか。
ふむ、山と言うほど大きく無かったな。すぐ終わったし。
あ、勇者に伝え忘れたことがあった。今から探すか。そう遠くには行ってないだろう。
ー10分後ー
魔「見つけた!」
なんだかめんどくさそうなことになってるな。あんまり関わりたくないけど、やばそうだし助けに行きますか。
勇者side〜
勢いで魔王から離れて来ちゃったけど大丈夫かな。
それにこれからどうやって帰ろうか?とか考えていたら前から人の気配がするのに気づいた。
?1「お?女がいるぞ!」
?2「やったな!今回は儲かるぜ!」
女というのは私の事の様です。こんなゴロツキに捕まるわけにはいかないですね。
最初に話していた男の懐に潜り込み、両手を切り落とす!
勇「あれ?」
相手の手を切り落とすことには成功したのに手応えが無い。疑問に思って相手の顔を見ると何やら下卑た笑みを浮かべている。
勇「なっ!?」
切り落とした手が液体になり、私に向かって襲いかかってくる。
勇「くっ!」
慌てている場所から離れるが何処までも追って来て余裕が無くなって行く。次第に追い詰められ、ついに当たってしまう。
勇「しまった!ーーっ!?何?力が、入らない。」
?「よし。どうだ?余裕だと思った相手に負けるのは?」
相手の手があった所から手が生えてきた。此処で終わりなの?魔王も倒せずにこんな奴に殺されるの?
勇「ーーっ」
情けなくて自分に腹が立つと同時にこんな奴に殺されるぐらいなら、自分から死のうと思った瞬間だった。今にも私に命中しそうだった手が吹き飛んだ。
勇・?「なっ!?」
魔「大丈夫か?勇者。」
そう言って、彼奴はなんでもない様な顔で、私を助けた。
Side勇者end〜




