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魔王と勇者  作者: milk
2/9

一話

魔「何処か違う世界に飛ばされたみたいだな。」

ふむ、この世界には魔力がないのか。ってことは!


勇「ガハッゲホッ痛い、苦・・しい。」


魔「不味い!」

俺は慌てて勇者に駆け寄り自分の魔力を分け与える。え?さっきは殺そうとしてただろって?別に殺したくて殺そうとしたわけでは無いし、救えるなら救わないとな。


勇「はぁ、はぁ、はぁ、すぅ、すぅ、すぅ。」


魔「フゥ、間に合ったか。良かった。」


さぁ、これからどうしますかね。自分の魔力で転移魔法をすることは出来なそうだし、てか転移魔法使えないし、勇者も多分使えないだろうな。一生この世界かもしれないな。


魔「この世界のルールでも調べに行くか。」


あ、勇者どうしよう。仕方ない。起きる迄待つか。


ー30分後ー


勇「う・ううっ、ん?此処は?」


魔「さぁ?」


勇「なっ!魔王なぜ貴様が此処にいる!?」


魔「なんでって、俺も飛ばされたからだけど。後、命の恩人に向かってその言い方はないんじゃ無いか?」


勇「命の恩人だと!貴様がいつ私の命を助けたと言うんだ!」


魔「あのなぁ、おかしいと思わないのか?周りに魔力が無いとたちまちしに至る筈なのにお前が生きてるの。」


勇「じゃあさっき与えられた膨大な魔力は・・・」


魔「そう言うことだ。色々と思う所はあると思うが帰れないんだ。これからよろしくな。」


勇「知るか!貴様の手など借りぬ!」


はぁ、めんどくさい奴だなぁ。まあいいか。時々助けてやればいいだろうし。


魔「さぁ、行くか。」


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