一話
魔「何処か違う世界に飛ばされたみたいだな。」
ふむ、この世界には魔力がないのか。ってことは!
勇「ガハッゲホッ痛い、苦・・しい。」
魔「不味い!」
俺は慌てて勇者に駆け寄り自分の魔力を分け与える。え?さっきは殺そうとしてただろって?別に殺したくて殺そうとしたわけでは無いし、救えるなら救わないとな。
勇「はぁ、はぁ、はぁ、すぅ、すぅ、すぅ。」
魔「フゥ、間に合ったか。良かった。」
さぁ、これからどうしますかね。自分の魔力で転移魔法をすることは出来なそうだし、てか転移魔法使えないし、勇者も多分使えないだろうな。一生この世界かもしれないな。
魔「この世界のルールでも調べに行くか。」
あ、勇者どうしよう。仕方ない。起きる迄待つか。
ー30分後ー
勇「う・ううっ、ん?此処は?」
魔「さぁ?」
勇「なっ!魔王なぜ貴様が此処にいる!?」
魔「なんでって、俺も飛ばされたからだけど。後、命の恩人に向かってその言い方はないんじゃ無いか?」
勇「命の恩人だと!貴様がいつ私の命を助けたと言うんだ!」
魔「あのなぁ、おかしいと思わないのか?周りに魔力が無いとたちまちしに至る筈なのにお前が生きてるの。」
勇「じゃあさっき与えられた膨大な魔力は・・・」
魔「そう言うことだ。色々と思う所はあると思うが帰れないんだ。これからよろしくな。」
勇「知るか!貴様の手など借りぬ!」
はぁ、めんどくさい奴だなぁ。まあいいか。時々助けてやればいいだろうし。
魔「さぁ、行くか。」




