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第0話 プロローグ
更新が信じられないくらいに、遅い場合がございます。
本当に信じられないので、信じられないと思って下さい。
トンネルを抜けたらだとか、森に迷い込んだりだとか、路地裏に入ってみたらだとか、穴に落ちたらだとか、いわゆる不思議の世界に繋がる場所は数多くある。
といっても「はい、そうですか」と、鵜呑みにするほど単純でもなかったし、純粋でもなかった。
しかし、最近、俺は不思議の世界を信じるようになってきている。
なぜなら、俺が不思議の世界に迷い込んでしまったからだ!
俺のケースでは、そうそういつもと違った行動に出た分けでもないし、きっかけなんてたいしたことじゃない。
しいて言うならば、教室の扉を開けたことだ。
教室の扉を開けると、そこは不思議の世界だったのだ。
人間の記憶というのは曖昧で、何処が始まりだったとか、どんな事が起きたのか、逐一覚えているわけではない。
色々ありすぎて、記憶の処理が追いつかないのだ。
という分けで、俺の記憶は三つ目の不思議から始まる。