第一話
やっと更新します。
?サイド
私は、そこで目覚めた。そう、あの鉄臭い臭いや硝煙の臭い等ではなく、私“桜井智香”(さくらい ともか)が戦争中で弟の“桜井俊也”(さくらい しゅんや)の近くで死んだ夢で。いつもこの夢は見る。最初は戸惑ったものだ。何故ならば目覚めれば、そこは自分の部屋だからだ。しかも、軍服ではなく、普通のパジャマである。
「ふぅ、なんだか汗をすごくかいちゃったけど、少しシャワーでも浴びようかな?」
私はそう独り言を言うと浴室に向かった。
そして、浴室の扉を開くとそこには…………
?サイド
あの時、僕はお姉ちゃんの後を追いかけていたのに後方にいた敵兵に撃たれて死んだ筈なのに、どうして此処にいるんだろう?風呂場に(・・・・)。
ガチャ
「ふぅ、なんだか汗をすごくかいちゃったけど、少しシャワーでも浴びようかな?」
(えっ?どうしてお姉ちゃんの声がしたんだろう)
僕は心の中でそうつぶやいていた。
「「えっ?」」
そして、再び再開した姉弟。
智香サイド
私は信じれない思いをした。何故ならば、死んだ筈である弟と再会したからだ。
「しゅ、俊也?俊也なんだね!?」
私は、目の前に居る弟に似ている少年に自分の弟かを確認をするためにそう尋ねてしまう。
「うん、そうだよ。お姉ちゃん(・・・・・)」
何時もの言い方をする弟は、私のことを[お姉ちゃん]と何時も呼んでいた。それは年を重ねて行っても変わらなかった。そして、また、その言葉を聞いた瞬間、私は弟の俊也に抱きついた。
「良かった。また俊也と会えて。もしかしたら、あのまま私たちは離れ離れになっていたら如何し様かとずっと悩んでいたのに、今こうして再開したらバカらしくなっちゃった」
すると私は安心したのか、そのまま弟の胸で大泣きをしてしまった。
俊也サイド
「しゅ、俊也?俊也なんだね!?」
お姉ちゃんは僕にそう尋ねて来たので、何時ものように前みたいにお姉ちゃんを呼んだ。
「うん、そうだよ。お姉ちゃん(・・・・・)」
そうすると、お姉ちゃんは僕の胸に抱きついて来たから、お姉ちゃんの大きな谷が僕の胸にあたる。これには参ったな。そのままお姉ちゃんは大泣きをしてしまったから如何し様かと思って、お姉ちゃんの背中を撫でようとしようとしたら、あら不思議。お姉ちゃんは服を一切着ていないでは無いか。
「///お、お姉ちゃん。何か服を着てくれない?じゃ、じゃないと僕の理性が持たないよ//」
僕はお姉ちゃんに服を着るように促した。すると、お姉ちゃんは今になって気付いた様で、自分の姿を見て真っ赤になった。すると、お姉ちゃんは顔を赤くしながら僕を睨みつけ、利き腕の右手をグーにして僕を殴った。その拍子に、お姉ちゃんの谷の先が見えて、そこで僕の意識はノックアウトになった。
智香サイド
俊也が私の裸体を見た事に恥ずかしくなったので、咄嗟に、俊也を殴ってしまった。その拍子に私の胸が見えたのか、俊也は幸せそうな顔で気絶をした。
「もう、見たいなら、[見たい]って言えばみせrって、私は何を言っているんだ!!///」
私はそこまで言うと、顔を赤くしてしまう。今鏡を見たら絶対に頭から湯気が出ている筈だ。
「そ、その前に俊也を部屋に連れて行かないと///」
私は、とにかくバスタオルで体を隠して俊也を部屋に負ぶって連れて行った。ふと、思い出したがこうして俊也を負ぶったのは何時のことだったかな?そう考えながら俊也を部屋に連れて行く。
俊也サイド
う、う~ん。此処は・・・。そうだ、お姉ちゃんの裸体を見た所為で殴られて・・・・・・・そこからの記憶が無いと言う事は僕はその後に気を失った、と言う事か。もう少しお姉ちゃんの裸体を見たかったな」
「何を見たいって?」
あれ?今、お姉ちゃんの声がしたよね、しかも後ろから(・・・・)。そして僕は後ろを振り返った。そこには良い笑顔をしたお姉ちゃんが立っていました。
「で、誰の裸体を見たいですって?」
お姉ちゃんはそう言うと、また右手をグーにした。
「あの、お姉ちゃん。そのグーは誰に向けられるものなんですか?」
僕は嫌な予感をしながらも尋ねた。
「これはね?度変体の弟を静粛するためにしているのよ?だから、答えは判るでしょうがっ!!」
お姉ちゃんはそう言うと、そのまま僕に殴りかかってくる。
「で、ですよねぇぇぇ!!」
僕はお姉ちゃんのパンチを避けながら、懸命に逃げ道を探した。しかし、良く部屋を見ると僕の部屋じゃなくて、お姉ちゃんの部屋だった。
「ちょ、お姉ちゃん、つかぬ事を聞きますが、此処は誰の部屋ですか?」
「決まってるでしょうが!此処は、私の部屋よっ!」
お姉ちゃんは器用に答えながら、まだ殴りかかってくる。
「何で、僕の部屋じゃないの!?」
僕も負けじとたずねる。もしかしたら、お姉ちゃんの暴力(制裁)が止まると予感して。
「そ、それは・・・・」
お姉ちゃんは殴りに来ず、立ち止まる。
智香サイド
弟になぜ自分の部屋に連れて行かないのか?と尋ねられると、急に恥ずかしくなったので立ち止まってしまう。
「そ、それは・・・・」
私は、本当はちゃんと俊也の部屋に連れて行こうとしたが、実を言うと今まで男子の部屋なんて一度も無かった。それは、弟の部屋であっても。だから、仕方が無く、私の部屋に連れて来た。そ、それに、私の初恋は弟の俊也でもあるのだ。そのことを考えると、また顔が勝手に赤くなってしまう。
「う、五月蝿いわね!!そ、そんなのどうでもいいでしょっ!俊也には関係ないことよっ!」
咄嗟に私は嘘をついてしまう。
「ふ~ん。まぁ、お姉ちゃんがどんな理由でも僕がお姉ちゃんの部屋に入れたことには感謝しないとね?」
俊也はそう言うと、私に笑顔を見せて来た。その笑顔に私は胸をトキメイテしまう。
「(その笑顔は卑怯よっ!!)////」
作者サイド
俊也は極端の唐変朴である。これは、一向に直らず、逆に益々強くなる一方である。そんな俊也は姉の気持ちに気付かず姉の顔を見ようとした。
すると、姉の智香は弟の俊也の顔か近いことに驚き、平手で俊也の顔を叩いた。
そあいて、時間は進み、夕方になった。そして智香が作った夕食を食べるため俊也はリビングに入る。しかし、そこには姉以外、誰も居なかった。
「あれ?お姉ちゃん?お父さんやお母さんは何処に居るの?」
俊也は姉にそう尋ねた。
「誰も居ないわ。私たち以外誰も(・・・・・・・)」
智香は俊也の質問にそう答えた。
俊也サイド
「えっ?それってどういう意味?」
僕は、お姉ちゃんの言っている意味が判らなかったのでその意味を聞いた。
「だから、この家には私達以外の人間は居ないって事よ!」
お姉ちゃんは半ギレ状態で僕に説明をしてくれた。
「じゃぁ、一回この家から出て家の近くに居る人を捉まえてみようよ」
僕は、お姉ちゃんにそう提案を出した。
「そうね。俊也の言う通りかも知れないわね。でも先に夕食を食べてからでも遅くはないと思うからそっちを優先するわよ」
お姉ちゃんはそう言うと、キッチンに立って夕食を出してくる。僕は、今、僕たちが置かれているこの状況がどういうことになっていることかは知らず、今はお姉ちゃんの出してくれた夕食を食べることにした。
しかし、それが僕たちのこれからの歩む道であったことは、このときは僕たち姉弟には知る由も無かった。
次回は何時更新かは、判りませんがなるべく早めに更新したいと思います。少し訂正します。最後の俊也サイドを書き足しました。
誤字脱字があれば教えてください。