異文化との遭遇
なし
空港に出迎えをよこす。と伝えられていたが
さんぺいTの長身につづき、今度は横幅がくまのぬいぐるみ級の男登場。
私は、いっぺんでくま五郎と呼びたくなった。というかこれから呼ぶ。
くま五郎氏、出迎えに見参。
乗り込む車は、青い作業用のバンであった。
ハイウエイの遙か先に光輝く街が地平線のように広がる。
漆喰の闇をハイウエイは森や山沿いを走りながら、遙か彼方の
光の渦、黄金のパラダイスのような都市に向かう。
くま五郎氏が何か言っているが、よく聞き取れない。
30分ほど走って、都市の近郊で高速を降りる。もちろん料金所などない
大きな通りに出た、道幅が何車線もある。
規則正しく、街路樹と街灯が街を照らす。
緑豊かな森が大都市のすぐ脇に広がる
森に沿って規則正しい赤茶色の煉瓦。そして、白いしっくいの家々の行列。
しばらく走ると、家の前に大きな庭園が広がる家々が多くなってきた。
そして、突然目の前に空が広がった。
丘に低層マンション。とてもモダンな建物が沿うようにいくつも立っている。
車はそこを登っていく。グラスゴーの市街が見渡せる、輝くネオンと規則正しい街灯の列。
宿舎に到着した
降りれば、宿舎がずっと道路脇に続き、そのうちの一つの宿舎前に車はある。
入り口の扉を開けると「なんじゃこりゃあ」ロビー脇の談話室のようだ。
テレビを中央に大喧噪、ロビー中に子どもいやガキがうじゃうじゃ。
小学生か。背の高いものもいる。中学生もいるのだろうか。
それにしてもよく動く。ソファをとんだりはねたり、
よくみれば、テレビを見ながら横になってお菓子を食べているものもいる。
そして、小学1年生のような小さい子どももいる。
その風景にたじろぎつつも、私がロビーにすすんでいくと
太めのおばちゃんがちょっとあんた何よ
という感じでこちらに接近。異文化との接触か。
なし




