表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第2ボタン  作者: BJC
PR
7/9

春の日に

彼女からメールの返事が返ってきて以来、僕は彼女とたまにメールする様になり、次第に意識するようになっていった。




が…大学に上がってから2年間、彼女とは何にもなかった。




そんな彼女から久しぶりにメールがきた。



『お花見しに行かない…?』




辺りには桜が咲き誇る春休みも終わりの頃。僕は彼女に呼び出されるがままに、待ち合わせ場所に向かった。



『来るの早いねー!』



僕も早く着くように行ったのだが、向かった先に彼女は既に待っていた。彼女は2年間で、随分と大人びたように見えた。ただ、僕が変わってないだけだったのかも知れないが…。



『早く行きたいって体が言うこと利かなくて…ね?』



彼女は照れくさそうに言った。この時の彼女の顔を見た僕は、どこかホッとした。

「変わってないんだなぁ…」っと。



『いこっか♪』



僕は彼女を連れ、花見会場へと向かった。春風が、サクラの香りを仄かに感じさせる気持ちのよい会場。そこには、昼間から騒いでる社会人でいっぱいだった。



着いた先は、可愛らしいシートの前。どうやら、彼女が場所をとっといてくれたらしい。(本来なら男の僕がやるべきだった事だ…)僕らはそこで寝転び、桜を見上げ……春を感じた。



なんて穏やかな気持ちにさせてくれるのだろう……。こんな気持ちは久しぶりだった。それが、春か彼女のせいだったかは分からないけど…。

じばらくして、僕は彼女に話掛けた。



『気持ちいいねー…。今日は誘ってくれてありがとね!なんか嬉しかったよ。』






    ・・・・・・






『ん…?』



振り返ると、彼女は眠っているようだった。僕は思わず彼女の寝顔を見入ってしまった。




しばらく見ていると、彼女は寝言を言いだした。それはとても小さな声で、今にも消えてしまいそうだった…







『あたし……ゆ…じ君好きだっ…の…。付き…ってくれ…せんか…?』







ちょっと名前の部分が聞こえなかったが、僕の名前だろうか…。そう考えると、目の前で告白された事になる。とても照れくさかったが…彼女が眠っているから…と、僕も小さくこう答えた。







『ありがとう。僕も…好きだよ』




すると間もなく…




『え…マジで!?』




と返された。僕はかなり焦ってこう言い返した。




『ホントだよ…!?』




が……冷静に考えてみると言葉遣い、声質ともに彼女のそれとは違っている事に気付いた。彼女は僕の傍らで顔をうずめて寝ている。どうやら、隣の女性が言ったらしい…。昔から変わっていないのは、どうやら僕も一緒らしい…。



しかし、これを機にもう1つ気付いた事があった。彼女への自分の気持ちに……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ