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[道祖神第十四部.魔術]だから、今一番怪しいのはあんたなの。

ガサッ。

タンッ、タンッ、タンッ…。

私は投げた靴を取った。

ベリッ…。

護符を剥がす。

つま先が向いた方が、ケン君が今も生きている場所。

この橋の先って…ゼン君の実家しかないわね。もしかして…いえ、あり得ないわ。彼なわけがない。

ケン君を捕まえているわけが。

しかも、ゼン君はオカルトを一番信じてないでしょ。…もしかして、ケン君を匿ってるのかしら。にしては……。ちょっと考えづらいわね。

ケン君は今、村の外…なのかしら。

それともこの先に何かが…。

あ…まさか…いえ、そんなわけ…ないよね。

昨晩は油占いをしたけれど、あれはSかN…そしてZにも見えた…。


今思えば…Zだった。

ゼンジのZ。

それに、惑星魔法陣や杖の呪術、魔女影を試したとき…ケン君を殺そうとした…呪い殺そうとしたとかどんな魔法とかわからなかった…でも、犯人は家が村になくて、村人で…私の身近な知り合い。

だから、今一番怪しいのはあんたなの。

ゼン君…。占わせてもらうわ。

……その前に魔術の痕跡をサーチしましょう。

ショルダーバッグのチャックを開けてクリアファイルとスリッパを取り出した。

ん、この折りたたみ傘の形なら…役割を与えれるわね。

ドサッ。

ガサガサ…ペラッ…。

あった。

この陣を…そういえば。

どうして、ゼン君の実家は明かりがついているのかしら。

彼を含めて村の若い男達は、ちょうど今くらいに軽い集まりがあるはず…。

参加していないの?


いいえ、これは……、ケン君ッ。

行かなくちゃ。今、行くから…待っててね。

膝を曲げ、折りたたみ傘を手に取る。

それや、陣、小道具などもバッグに入れ直した。

ガサガサガサッ。

タッ…。

ジャッジャッジャッ…。

立ち上がって目先の方に向かう。

郵便ポストがかなり書類でいっぱいになっていた。

インターホン…押そうかしら。

バンッ。

ダッダッ。

何かしら…。

ドアから右に3歩進んで庭を覗く。

ドン。

ゼン君が車のボンネットを開けて何か荷物を積み込んでいた。

虫網、虫かご、レジャーシートに…薄汚れたプラスチックのボックス…。

なんだ、荷物を整理しているだけなのね。

ボンッ。ピピッ。

ジャッジャッ…ガタッ、バンッ。

ゼン君は車に乗り込む。

どこに行くのかしら…。

そう思いつつ、私はホッとしていた。

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