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雛霧の書  作者: 雛霧
47/49

リカイ

君に僕の、何が分かる?


答えのない問いかけ

それは誰にも分からない


問いかけている僕だって

本当に分かっているとは思わない


僕の知らないことなのに

どうして君が知り得るの


どうして僕を、知り得るの?


君の前にいる僕は誰

君に見えている僕は何


僕の傍にいる君は何


僕は知らない

僕のことも

君のことも


僕の問いかけは君に向けて

そして同時に僕にも向ける


どうして僕を知りたいの?

どうして僕は知りたいの?


答えを与えてくれるのは

どこの誰だというのだろう



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