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雛霧の書  作者: 雛霧
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キゲン

最後の言葉を誰に言おうか


ずっと考えていて 

君に言おうと決めた


最期の言葉を何にしようか


ずっと考えていて

実はまだ 決まっていない


たくさん言いたいことがあって

何を言って良いかが分からない


だから


悪口も泣き言も 情けないことも全部言おう

心に浮かんでくるままに 君にすべて吐きだそう


人は最期の最後まで かっこつけてなくていいんだと

君が言ってくれたから


だからそれに甘えるよ



一番言いたいことはあるけど

やっぱりそれは一番最後


君はそれまで待っていて

それが最後のわがままだから



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