表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雛霧の書  作者: 雛霧
32/49

コウケイ

私は夢を見ていた


その夢の中で私のまわりは

強い光でいっぱいで


その光が目をさして

私の目は開けられなかった


明るい光は希望の意味を持つはずなのに

私はその光に恐怖を覚えた


怖くてそこから逃げたくて

怖くてそこから動けなくて


気づいた時には

誰か助けてと叫んでいた


けれどその声に返すのは誰もいない

そこにいるのは私一人

そこにいるのはもはや一人


光はどんどん強くなって

とうとう熱を持ち始めた


夢は悪夢

悪夢は全く覚めなくて


とうとう熱が

私の体を焼き始めた


助けてと叫んでも

誰も助けてはくれやしない


誰かと呼んでも

誰も応えてくれやしない



どうしてと尋ねても

誰も答えをくれやしない



悪夢は今も覚めていない

私は今も叫び続ける


助けて 誰か どうして と



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ