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雛霧の書  作者: 雛霧
22/49

スイカ

私がだれか分かってる?


“私の名前”?

それも分からないのなら

きっと殴ってもいいトコだよね


じゃあ私といつも一緒のあなた達は

“私の名前”という人間が

どんな人間かは分かってるのかな


どんなことが好きで どんなことが嫌いなのかとか

ちゃあんと知っているのかな



きっと誰も知らないよね


ただ一緒に存在するだけ

それだけのつながりなんだから


私だって何も知らない

あなた達のことを分かってない


一緒にいても分からない



どうしてみんなお揃いにしたいの?

それは私には似合わないって


え? 似合う? ありがとう


鏡の中の私が

私のことをばかにしたように笑ってる



帰りにまた遊びに行くの?

私はパス お金ないし


最近付き合い悪い? そうかな ごめん


何でいつも一緒にいられるのかな

私にもやりたいことはあるし お金がないのも本当


あのバイタリティにはついていけない



ほらね そうでしょ

私が思ってることなんて あなた達は何にも知らない


けど私だって

あなた達が思ってることを 分かろうともしていない


だから私たちはおあいこだね

それで私たちは成り立っている



あなたが違うと言いたいなら

この世界を否定して


私が納得できるまで

違う証拠をあげ続けて



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