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雛霧の書  作者: 雛霧
21/49

センカ

とある広い原っぱで

少女は小さな花を見つけた


それはとってもかわいくて

少女は家に摘んで帰った


きれいなコップに水を入れ

摘んだ花を入れたけど


小さな花はすぐしおれ

あっという間に枯れてしまった


少女はちょっぴり悲しくなった



次の日同じ原っぱで

同じ小さな花を見つけた


少女は周りの土を掘り

急いで家に持って帰った


小さな鉢にそれを植え

きれいな水をあげたけど


やっぱりあまり長くはもたず

しばらくすると枯れてしまった


少女の目には涙が浮いた



月日は流れて一年後

やっぱり同じ原っぱで

やっぱり同じ花を見つけた


今度は少女は手を触れず

じっとずっと見つめていた


花は今度は枯れなかった

長い間そこにあった


少女はにっこりほほ笑んだ



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