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雛霧の書  作者: 雛霧
19/49

ホスウ

深い深い森の中

幼い少女が迷っていた

歩を進めるたびどんどん奥へ

元来た道も分からずに


同じような風景の中

少女の不安は広がっていく

森から外へ出ることは

できないのかもしれないと

恐怖で歩速が落ちていく


ある場所で

少女の動きがぴたりと止まる

視線の先には静かな湖面

いきなり姿を現した


鏡面に似た輝きに

惹かれて少女は水を飲む

水はとっても冷たくて

火照った体を冷やしてくれた

焦った心を静めてくれた


再び水を飲んだ後

辺りをぐるりと見渡すと

離れたところに小さな立札

森の出口が示されていた



少女はゆっくり道を行く

今度は横道に逸れないように

再び道を迷わぬように



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