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第3話:優等生に催眠!?冷徹委員長の涙の正体

「どうして、こうなる……?」


屋上の隅で、相沢直也はため息をついていた。


――催眠アプリ《マインド・コントローラー》を手に入れて数日。

催眠で「えっちなことをしよう」と意気込んでいたはずが、


幼なじみ・ひまりの不眠を解消し、

ギャル・玲奈の心の傷を癒し、


その結果、“優しい男”として女子たちからモテ始める


という、本来の目的からかけ離れた結果ばかりを招いていた。


「また、エロいことに失敗した……!」


中庭で地面に突っ伏し、呻く直也の耳に、

「……またアイツ地面に埋まってる」と女子の冷めた声が突き刺さる。


(このままじゃ俺、“仏のナオヤ”として人生終えることになる……!)


そんな絶望の淵に立つ中、ふと、校舎裏の掲示板の前に立つひとりの女子が目に入った。


背筋は真っ直ぐ、制服のスカートも寸分の乱れなく着こなされ、黒髪が艶やかに揺れている。


――桐ヶ谷ほのか。

この学年の風紀委員長にして、知性と品格を兼ね備えた“氷の才媛”。


(……あの委員長が、もし催眠にかかったら……!?)


直也の脳内で、突如として勝利のBGMが鳴り響く。


(正義感の強い優等生が、催眠で大胆に……! いや、もっと言えば――泣かせてみたい……!)


本人の知らぬところで、彼女はすでに“ターゲット”としてロックオンされていた。


数日後――放課後の図書室。


直也は、校内でこっそり流行っている“勉強会”の体を装い、委員長をおびき寄せることに成功していた。


「桐ヶ谷さん、ちょっと相談があって……集中力がなかなか続かなくて、試してみたい方法があるんだけど」


「方法とは?」


「催眠、なんだけど」


ぴくり。


ほのかの眉が微かに動いた。


「……非科学的ですね。あなたの得意技ですか?」


「ま、まあ、試してみたら意外と効いて、クラスの子たちにも評判でさ。よかったら……体験してみない?」


直也はスマホの《マインド・コントローラー》アプリを起動しながら笑みを浮かべた。


(頼む……俺の“善行コンボ”に今度こそエロが混ざってくれぇぇ!)


しかし、ほのかの答えは――意外なものだった。


「……よろしいでしょう。興味はあります」


「えっ、いいの!?」


「ですが、ひとつだけ条件があります」


「……じょ、条件?」


「私の内面に土足で踏み込んだのなら――あなたにも“責任”を持ってもらいます」


ほのかは、まるで試すように直也を見つめた。


(……この人、本気だ)


直也の背中に、冷たい緊張が走る。


(……この委員長、ただのツンデレじゃない)


静かな図書室の個室席。


ほのかは椅子に座り、軽く目を閉じて、直也の指示に従う。


「……肩の力を抜いて、ゆっくり深呼吸。吸って……吐いて……」


《マインド・コントローラー》はすでに《集中誘導モード》へ移行。

画面に表示された暗示用スクリプトを参考にしつつ、直也は自分の言葉で続ける。


「心に浮かんでくる言葉があったら、否定しなくていい。ただ、それを見つめて」


――数分後。


「……私は……期待されるのが、怖い」


静かな声が、室内に落ちた。


(……やっぱり)


直也は、かすかに唇を噛む。


優等生で、完璧主義で、誰からも頼られて。

そんな“理想像”の中に押し込められた彼女の、本音――


「人に頼られるたび、完璧を求められるたび、私は“私じゃなくなっていく”気がするんです」


ほのかの声は震えていた。


「人に頼られるたび、完璧を求められるたび、私は“私じゃなくなっていく”気がするんです」


催眠状態の桐ヶ谷ほのかは、まるで囁くように語る。

それは、誰にも打ち明けたことのない“心の奥”に眠る本音だった。


「……父は大学の教授。母は教育委員会の幹部で、兄は国家試験をストレートで通ったエリート」


「……あ……」


直也は思わず声を漏らす。

ただ“優等生っぽい”というだけで催眠をかけようとしていた自分が、途端に恥ずかしくなってきた。


「私も当然のように、“優秀”であることを求められてきました。失敗は許されない。弱音も許されない。……人並みに悩むことすら、許されなかった」


表情は穏やかなまま。

でも、その穏やかさがかえって“無理をしていた”ことを物語っている。


「そうして……自分の心が、わからなくなっていったんです」


ほのかの手が、スカートの生地をきゅっと握る。


「“本当の自分”が、どこにもない。

周りの期待に応えるためだけの自分。そんなもの、いったい誰が好きになるっていうんですか……?」


その瞬間だった。


ぽと、と。


静かな読書室の空気に、小さな水音が落ちた。


――涙だった。

桐ヶ谷ほのかの、誰にも見せたことのない涙。


直也は息を飲んだ。

一歩間違えれば、それは“踏み込んではいけない領域”だったかもしれない。

けれど今の彼女は、ほんの少しだけ――「助けを求めていた」。


だから直也は、静かに言った。


「……逃げてもいいんだよ」


「……え?」


「完璧じゃなくても、失敗しても、間違っても、誰かに叱られても。

それでも“自分のまま”でいたっていい。

俺は……そういう人の方が、魅力的だと思うから」


ほのかの唇が、微かに震えた。


「あなたは……バカですね」


「……そうだよ。俺はバカだよ。催眠アプリ使ってエロいことしようとしてるバカだよ」


「……」


「でも、本気で悩んでる人に“真面目にふざける”ことはできるバカなんだ」


それが、彼なりの――誠実だった。


ほのかは目を閉じ、静かに深呼吸する。


「……じゃあ、お願いがあります」


「うん?」


「もう少しだけ……このまま、話を聞いてくれますか」


そのときの彼女の表情は、“委員長”ではなかった。

ただひとりの、悩める女の子の顔だった。


催眠は、もう解除していた。


だが、そのあともほのかは静かに話し続けた。

小学生の頃、家族とぶつかったこと。

進学時、本当にやりたかったのは芸術系だったこと。

友達に悩みを打ち明けようとして、うまく言えなかったこと。


それらすべてが、誰にも言えなかった“心の傷”だった。


直也は、黙って聞いていた。

ただうなずき、相槌を打ち、茶化さず、最後まで――。


「……話すって、気持ちいいんですね」


「うん」


「涙って、こんなに出るんですね」


「うん」


「……ありがとう、相沢くん」


その言葉に、直也の胸がじんわり熱くなった。


(エロいことはできなかったけど……)


(この時間だけは、ちゃんと“役に立てた”って思える)


だがその翌日。


事態は思わぬ方向へ進みはじめる。




放課後の教室――。


直也は自分の席で、ぼーっと窓の外を眺めていた。


(まさか……泣くとは思わなかったな……)


昨日のことを思い出すたびに、胸がざわつく。

あの桐ヶ谷ほのかが、あんなに感情を露わにするなんて――普通じゃあり得ないことだった。


(でも、少しだけ、嬉しかった……かも)


そのときだった。


「……相沢くん」


静かな呼び声に振り向くと、教室の入口に、ほのかが立っていた。


「あ、委員ちょ――」


「放課後、図書室で。時間、大丈夫?」


「え? ……うん、まあ、平気だけど」


それだけ告げると、ほのかはそのまま立ち去った。


教室の中には微妙な空気が漂い始める。


「おい、今のって……委員長じゃね?」


「なにあれ、呼び出し? 相沢が?」


「まさか……付き合ってるとか……?」


クラスのざわつきが止まらない。

だが当の直也は、まったく気づいていなかった。


(また何か相談かな……それとも、まだ話し足りなかったのか?)


図書室。

昨日と同じ個室席に入ると、そこにはすでにほのかが座っていた。


「昨日は……ありがとう。あなたに話せて、楽になりました」


「い、いや、そんな……俺なんて、ほんと偶然というか、下心というか……」


「ああ、それは知ってます」


「ッ!」


目をそらす直也。だがほのかは笑った。


「でも、“誰かの本心に触れたくて催眠を使った”という部分は、否定しませんよね」


「……まあ……」


「だったら、それでいいんです」


「え?」


「人に心を開いてもらいたい。寄り添いたい。それって、偽善じゃなくて“善意”ですよ。

動機が不純でも――結果が人を救ったのなら、それは価値のあることだと思います」


その言葉に、直也は目を見開いた。


(この人、やっぱり……すごいな)


「だから私……もっと、あなたと話したいと思ってます」


「……え……?」


それは、彼女の口から出るとは思っていなかった言葉だった。


「特別な関係になりたいという意味ではありません。……ただ、“仮面を外した自分”を知ってくれたあなたとなら、もっと素直になれる気がして」


「……」


ほのかの瞳は、まっすぐだった。


催眠が解けた今、そこにあるのは――心からの“本音”。


(この人、本当に……俺のことを信じてくれてるんだ)


直也の中に、不思議な温かさが広がる。


(エロ目的だったけど……この出会いは、大事にしなきゃいけない気がする)


その日の夜。


直也は、自分の布団の中でスマホを握りしめながら唸っていた。


「俺って……どうしたいんだ……?」


《マインド・コントローラー》のアイコンが、ディスプレイに沈黙して光っている。


(このアプリ、結局……俺に何をさせたいんだ?)


“女の子を操る力”を手に入れたはずなのに、なぜか操らずに“救って”ばかりいる。


(俺、まさか――)


「善人になってる……?」


その言葉に、背筋がぞわりとした。


(や、やばい! このままじゃ、どんどん“誠実キャラ”に……!)


「違う! 俺はエロいことがしたいだけなんだ!!」


ベッドの中で必死に自己主張する姿は、もはや悲壮感すら帯びていた。


しかし、翌日。


学校では、奇妙な噂が広がり始めていた。


「なあ、聞いたか? 委員長が……“相沢と急接近”って」


「うそだろ……桐ヶ谷ほのかって、誰にも靡かない氷の女王だったのに……」


「昨日も放課後、ふたりで図書室にいたって」


「え、まさか催眠で落としたって噂、ほんとじゃね!?」


(だ、誰がそんな広め方してんだぁぁああ!!)


直也の心に、嵐が吹き荒れ始めていた。




昼休みの中庭。

穏やかな風が吹き、テーブルの上の紙ナプキンがふわりと浮かぶ。


その空気とは裏腹に――緊張感が走っていた。


なぜならそこには、


幼なじみ・ひまり

ギャル・玲奈

委員長・ほのか


――という、学校で浮きそうなほどタイプの違う三人の女子がひとつのテーブルに向かい合って座っていたからだ。


(……なにこれ……拷問……?)


中心に座る直也の額には、静かな汗が浮かんでいた。


きっかけは、何気ない会話だった。


「直也くん、今日お昼一緒に食べよう?」


「先に誘ったのはアタシだけど?」


「校則では昼食の摂取は個人の自由です。彼に拒否権があるのでは?」


三方向からの視線が、直也に突き刺さる。


「……じゃ、じゃあ三人で一緒に食べようか!! な!? なっ!!」


直也の珍しく大きな声に、全員が一瞬だけ黙る。


「……いいけど」


「別にいーけど」


「了解しました」


(なんで俺、こんな汗だくで昼メシ食ってんだ……)


沈黙のまま5分が過ぎた。

最初に口を開いたのは、玲奈だった。


「つーかさ、委員長って、直也といつからそんなに仲良かったの?」


「それは……先日、偶然話す機会があっただけです」


「ふーん。図書室でふたりきりっていう噂、マジなんだ?」


「はい。事実です」


「……へぇ」


玲奈がストローをかみ、無言で視線をそらす。

その視線の先には――なぜか少し顔を曇らせたひまり。


「私も、最近ちょっと……寂しいなって思ってた。

直也くん、誰かと一緒にいる時間が増えたから……」


「あ、いや、ひまり……それは、あの、誤解というか……!」


「ううん、誤解じゃないよ。別に責めてるわけじゃないけど……でも、ね」


彼女の微笑みには、確かな“距離”があった。


(……これ、やばくないか?)


場の空気が明らかにおかしい。

3人とも、なんとなく互いを意識している。

そして共通しているのは――相沢直也という存在への“特別”な気持ち。


ほのかが、静かに言葉を落とした。


「……私も、自分の気持ちにはまだ整理がついていません。ですが、相沢くんに対して“普通ではいられない”と感じたのは確かです」


「え、それ……つまり……」


「恋愛感情かどうかは、まだ判断できません。ただ、私は彼に“素顔”を見られましたから」


「……っ」


ひまりの目が、揺れる。


玲奈は、無言でジュースのストローを噛み潰していた。


(これはもう、完全に修羅場前夜……!?)


だがその瞬間だった。


「ねぇ、直也くん」


ひまりが、静かに口を開いた。


「“催眠”って……本当に人の気持ちを変えられるの?」


「え……」


(――まさか、バレてる!?)


「ほら、最近よく言ってるでしょ?『集中力が高まるアプリ』って。あれって本当に“催眠”なのかな、って」


「……!」


一気に冷や汗が噴き出る。

玲奈とほのかも、微かに眉をひそめた。


「それって……アプリで、誰かに“何か”させてたってこと?」


「ちょ、ちょっと待って!! 別に変なこととかじゃなくて!! むしろ、いいことしかしてないから!!」


「それ、言い訳ってやつじゃない?」


玲奈の声が少しだけ低くなる。


「あなた、本当に“偶然”私の気持ちに気づいたの?」


ほのかも、視線を逸らさず問いかける。


「“私の仮面”を、あなたが剥がしたのは、偶然ではなかった?」


(ち、違う……本当はちょっとだけエロいことしようとしてただけなのに、なんでこんなことに!!)


その場の空気が、爆発寸前の張り詰めた糸のようになる。


――だがその時。


「……私は、どんな理由でもいいと思うよ」


ひまりが、微笑んだ。


「だって、結果的に――私は救われたから」


玲奈が顔を上げる。


「……アタシも。ありがと」


ほのかも、すっと目を閉じてうなずく。


「……私も、同じです」


一瞬、空気がやわらいだ――かに見えた。


「でも、それとこれとは話は別。相沢くん、誠実な説明をお願いします」


「誠意見せてもらおうか?」


「私も、その姿勢を評価するかどうか、見極めさせていただきます」


(やっぱり爆発したあああああああああ!!)




放課後。空き教室。


「――では、相沢くん。改めて説明してもらえますか?」


桐ヶ谷ほのかの声は、静かで凛としていた。

そしてその隣には、腕を組んで仁王立ちする玲奈。


「ウソとかごまかしはナシだからね?」


机に肘をついて座っているひまりも、やんわりした笑顔の奥に本気の視線を宿している。


まるで尋問。


まるで裁判。


まるで――修羅場。


「え、えっと……もともとは、“集中力を高めるアプリ”って聞いて試してみたんだ……本当、最初はそうだったんだよ!?」


「で、それが催眠アプリだったと気づいたのは?」


「初日……」


「ほう?」


玲奈の目がすっと細くなる。


「で、それで何をしたの?」


「……その……えっちなことをしようと……しました……」


「正直でよろしい!!」


なぜか拍手をしそうな勢いの玲奈。

だがその後の一言が突き刺さる。


「ま、結局何もできてないみたいだけどね?」


「ぐぅ……!」


直也は椅子に突っ伏した。


「でもさ……」


ひまりがぽつりと呟く。


「私たち、全部知ったうえで、それでも……嬉しかったよ」


玲奈も、それに続く。


「アタシ、本気で泣いたもん。あんなの、自分ひとりじゃ絶対無理だった」


「私も……あなたに出会えなければ、まだ仮面のままだったと思います」


(……なにこれ……罵倒されてるのに……褒められてる……?)


「直也くんは、ずるい人だと思う」


「でも、ちゃんと優しいのがまたムカつくんだよね」


「だから、私は――」


「私は――」


「私は――」


三人が同時に口を開き、ピタリと止まった。


「……え?」


「……今、同じこと言おうとしなかった?」


「……なにそれ、偶然?」


沈黙。


視線が交錯する。


そして、空気が――ピリッと変わった。


(やばい……この空気……)


直也は直感した。


これは、「誰が一番か決めよう」とする空気だ。


「ま、まあまあまあまあ! 今日はもう解散しよ? な? なななな?」


そう叫びながら、勢いよく立ち上がる。


「俺、今日の件をきちんと反省して! 誠実に生きようって思いました! だから今日はこれでっ!!」


逃げるように教室を飛び出す直也の背中に――


「まったく……」


「ちょっと可愛いとこあるじゃん」


「ふふ……にぶいのか鋭いのか、わからない人ですね」


三人の声が、重ならずに響いた。


帰り道。


夕焼けが赤く空を染めるなか、直也は一人、商店街を歩いていた。


「はぁ……結局、俺って……何がしたかったんだっけ……」


ポケットから取り出したスマホの画面に、

《マインド・コントローラー》のアイコンが静かに光っていた。


(もしかして……これって、俺を“善行マシーン”に改造する呪いのアプリじゃね?)


そんな疑いすら浮かぶ。


「もうこうなったら、次こそ……! 次こそは絶対に……エロいことしてやる……!」


決意表明のような呟きが、夕空に虚しく吸い込まれていく。


――そのとき。


「……相沢直也くん、ですね」


背後から、静かに声がした。


「え?」


振り返ると、そこには一人の少女が立っていた。


長い黒髪。

透き通るような白い肌。

どこか浮世離れした、静かな雰囲気――


「……あんた、誰?」


「……水無瀬つばめ、と申します」


淡々と名乗ったその少女が、直也の顔をまっすぐに見据える。


「あなたに、興味があります。少し、お時間をいただけますか?」


直也の喉が、ごくりと鳴った。


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