66、24時間チャレンジ(仮)
「はい、それでは第7弾となりました、ガビ・ゾディアックを召喚しようという番組です。今回は最終回となります。泣いても笑っても最終回!!前回ガビ・ゾディアックが現れましたが果たして、どうなるのでしょうか!?」
昼の12時、明るいリポーターが円の横に立っている。日に照らされたリポーターが隣の宝島にマイクを渡す。
「え、あの…そうですね〜。」
「はい。ガビ・ゾディアックに関する現時点での推測はありますでしょうか?」
「はい。現時点での仮説では、彼は物質の構成を変更する能力を持っていると考えられます。例えば酸素ラジカルと言うですね、水分子を分解するとできる有害物質があるのですよ。ガビ・ゾディアックはその有害物質を作り出す能力があると考えられる。その酸素ラジカルと言うのでいえばですね、水素水の……」
カメラはハッキリと回っていた。
今回は大型のカメラで、頑丈なカメラ、遠方からもカメラが設置されていた。
「じゃあ、ユウさん。お願いします」
監督が叫び、ユウは円の中心に入った。
緩いbgmが途切れ、緊張が走る。
タケシは10メートル程離れたテントから望遠鏡を覗いていた。
自称超能力者や宗教団体は殆ど見えない。先日の惨事から来なくなった人は多い。しかし逆に撮影の現地として、そして大型企画の最終回として野次馬は多く、集まっている人口自体は大幅に増えていた。1キロ先から野次馬達はカメラを構えている。
そして、前回のようにユウは腕を空に上げた。
耳鳴りがなるような高い音が鳴った。
彼は数分もせずに現れた。
「よう、ユウさん。元気かい?」
右手をユウへ向けて振った。
赤髪にフード。
咥えるは、燻ったタバコ。
彼はガビ・ゾディアック。
カメラは全て彼に向けられていた。




