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64、24時間チャレンジ失敗
「はあ!? ヘリが墜落したぁ!?」
「……いや、それがですね、実は――」
「竜巻!? 何がどうなってんだよ!?」
「はい。はい、冗談じゃありません。はい、もちろん補填は……ええ……」
監督の携帯からは怒声が飛び交っていた。
無理もない。この番組―『ガビ・ゾディアック召喚24時間チャレンジ』―は、予算5千万超えの大型企画だったのだ。
しかも前提が狂っていた。
「ガビ・ゾディアックは現れない」という設定のもと、「どうせ来ない存在」をあがめ立て、儀式的に呼び続けるのが”ネタ”として成立していたのだ。
それが………ガビ・ゾディアックが現れた直後、竜巻が発生し映像は途切れた。
カメラがガビを鮮明に捉えたのはほんの数分間である。
しかも、ヘリは借り物。保険では到底カバーしきれない。
いくら黒字だったとしても、これは「放送事故」だ。
一部の装置は爆発、スタッフは散り散りに逃げ、騒然とした現場の中で――テントだけは無傷だった。
その理由は誰にもわからない。単に離れていたからか、それとも何らかの“力”が作用したのか。
ーーー
宝島寿限無は言った。
「ああ、検死の宮崎くん。やはり電気の能力者がいたようだね。うん。だから推測は絶対にあっている。ガビ・ゾディアックの能力を防げるかもしれない。」




