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HE・IS・EI[平成の殺し屋]  作者: リンゴ
第4章 人類の復讐
62/73

60、孤独

「ぉぉおおおお!!」

川島は全力で公園の木を殴った。


「クソッ!!やっぱダメか」

川島はノートにチェックを付ける。



怒り×

喜び×

悲しみ×

疲労×


能力の発現にはトリガーがあったハズなのだが、一向に能力が出ない。たまたま能力が出ただけなのだろうか?


家に帰った。

「ニャーコただいまー。あれ?」

何処にも居ない。


探すと、ソファの上にいた。

「何だここか。」

ホッとするが、直ぐにその気持ちは消え失せた。

身体が冷たい。

ニャーコ???

息をしていない。

どれだけくすぐっても、動かなかった。


ひとまず編集者に連絡しよう。

「もしもし、飼い猫の……」

電話が繋がっていない。

忙しいのだろうか。



思い返せばここ1週間、編集者ともあってない。電話をしても連絡は付かない。宝島博士にも電話するが、繋がらなかった。遠藤は忙しいらしく、川島は孤独な状態になっていた。


そもそも、俺に友人なんていたんだっけ。

職場と自宅を行き来するだけの毎日。最低限の人間関係の遠藤先輩とか、編集者とか、仕事仲間を友達だと勘違いしてた。


所詮俺に友達は居なかった。


電話をかけた。

「あのー、僕超能力使えるかもしれないんです」

「あー?何、超能力?今そういうのいいから。イタズラ電話なら別でしてくれない?」

「いえ、本当なんです」

「あのさ、君「かもしれない」ってさ、せめて断言してよ。嘘なら嘘って記録するから」

「違います……」

電話を切られた。


どのテレビ番組も同じだった。

ガビ・ゾディアックを始めとした超能力ブーム。

スプーン曲げから意思疎通、人体発火にテレポート…

でも確かに「かもしれない」程度ではテレビに出られる訳がない。



ある休日だった。

早朝、寒かったので暖かいコーヒーでも買おうと自販機の前に立つ。

少しだけ今の状況を思い出し、軽く自販機を叩いた。


その時だった。

自販機を軽く叩いたその右手は発熱し、自販機の金属が溶けた。機械の導線が剥き出しになっていた。


「!!??」



川島の後ろにはバットを持った少年が立っていた。

「誰だ?」


「君と友達になりたい。川島さん」

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