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HE・IS・EI[平成の殺し屋]  作者: リンゴ
第4章 人類の復讐
55/73

53、交錯

「ガビって言うの?あれ火の能力者だよな」

「やっぱり人間かー」

「意外とイケメンで草」


氷山はSNSのガビに対するコメントを読み上げていた。

それに対して、宝島の研究室に声が響く。

「さっきから後ろで一々読み上げないでくれないか?うるさい!」

「だって、博士があまりにも興味深そうにしてたから。」氷山は口を尖らせる。



「今度はガビじゃない…別の」

宝島は言いかけて、咳払いをする。

言えば何をし出すか分からない。第1、彼女の存在は極秘情報だ。


ーーー

ガビ・ゾディアックは銀行へ向かった。

鬘を付け、黒髪だった。

彼は日本全国で指名手配とされているのだ。



「頼むよ」

ガビは、足元を見て言う。

黄色いパーカーの少女が「うん!」と言いガビの手を掴む。ガビがATMの画面に手を触れた。

すると画面に表示されている残高の数字が増えていく。サッと10万という数が画面に表示されたかと思うと、ガビはそれを引き出しポケットに入れた。


隣の40代のスーツ姿の男性がガビを睨みつける。

「なに?おっさん」

「君、そんな歳で銀行に何の用があるんだ?」

「そういうの良くないよ。老害って言うんだっけ?」

ガビは少女の手を軽く2回握った。電流を流せという合図だ。


ガビが男性の手に指先を触れると、バチッと電気が通る音がした。

「痛っ!?」


「逃げようぜ?」

ガビは少女の手を握って銀行を出た。



裏道にそれた頃、ガビのポケットから着信音がなった。

「はーい。なんすか?えっアレすか?」

ガビは目を見開き、暫く言葉を出せないでいた。

しかし、その後何かを企むような笑顔で了解しましたと言った。

「ナンバーnull、もうすぐですね」

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