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45、ガビ
エイの額に銃が向けられている。
「おい、エイ。お前らの上位互換は、この世にウジャウジャ居る。まあ、実際は数人だがな」
「なぜ…無音銃を!!??」
コウはガビに銃を構えていた。
「これは俺のだ。お前から銃を奪うなんてしないさ」
あ、待ってろ。と、言い図体のでかい黒ずくめの肉体を蹴りつける。
「おいX。ワープ出せ!!!」
とても冷たい声で言う。
大きな穴が空中に空いた。
中に吸い込むように風が現れる。
エイの足元に銃が向いた。
パンッという乾いた音とともに、右足が破裂した。皮膚の下で骨が砕け、筋が裂け、肉が内側から爆ぜる。
エイの膝は崩れ、冷たい床と滑る血が掌につく。
「誰にも言うなよ?」
膝をついたエイを抱えたまま、反応が無くなるまでXを足で何度も、何度も蹴りつける。
周りに思い空気が漂い、コウとニコリはまるで命を脅かされたように動け無くなった。
エイはあまりの痛みに、叫ぶ事も足掻く事もできなかった。
「じゃねー!」
ガビは振り返り、まるで友達と話すかのように言った。黒い穴はやがて、テレビの電源が切れるように突然消えた。
コウとニコリは顔を見合わせた。
「ヤバい!!!」
コウが顔を青くして言った。
「何が??」
階段から、銃を持った警備員が向かって来ていた。
ニコリはすぐさま円を描き、コウと共に逃げ始めた。




