44、再会?
エイの目の前に居たのはガビ・ゾディアック。
そしてそれを囲む5人だった。
「エイ。ガビ……」
ニコリがエイの腕を掴んで言った。
「エイ……、お前は『平成』の仲間か?」
奥の方で黒ずくめの男が立っていた。
その声色には、重みを感じた。
「お前は、何者だ?」と聞く。
「俺は上の者だ。エイ……いや、Fか?」
「何故それをッ!?」
「ユウからは聞いているよ。私は、Xだ」
「ガビ・ゾディアック!」
コウが担架から上半身を起こしているガビに無音銃を構えていた。エイの腰には無音銃がなかった。
さっきコウに取られたのだろう。
「なんだよ〜」
ガビは担架から起き上がり、身体にめり込んでいる弾丸を1つずつ指で摘んで床に捨てる。
「撃つぞ!」
その声に怯みや迷いは無かった。
殺すのが初めてとは思えない程、冷静に引き金に指を添えている。
「今起きたんだけど、うるさい人嫌いなんだよ俺」
身体中に貼り付けてある医療器具やチューブを外して言った。
「うるさい!」
コウは心臓に向けて、引き金をひく。
ガビの動きが止まった。
3秒後、身体の内部が膨れるようになり、破裂した。
部屋中に赤い血が飛び散った。
コウは呆然とするようでも、希望に満ちているようでもあった。
「これで、死んだ。俺の友達…全員が報われたんだ」
しかしーーー彼の全身が黒い砂のように包まれ、渦を巻いた。血はその黒い砂に吸い取られ、渦が彼の肉体へ吸い寄せられていく。
次第に上半身が原型を持ち始め、黒い砂は体内へ収束して行った。1分も立たない内に、彼は肉体を取り戻した。
「痛いって!」
まるで友達とじゃれているように言った。
彼を取り巻く仲間は全員床に倒れていた。




