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HE・IS・EI[平成の殺し屋]  作者: リンゴ
第3章 生命体の慟哭
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41、邂逅

それから、エイとその仲間は、長い通路を何時間も通った。エイは心配していたが、それは唯の一本道で、コウの能力とニコリの能力が使われる事は無かった。


エイが安心し、すっかり何も考えずに金属製の通路を這っていたころ、一筋の光が現れた。

「まて」

コウに拠れば、ここは通気口で、1つの部屋に繋がっている。下には竜巻の影響を受けなかった研究員がいて、経験則カメラの監視下にあるかもしれない言う。


誰も居なければ、ドアから出られそうな訳だが、その先は分からないとも言った。



コウが今からどうするかと思っていると、エイに2人の視線が向かった。


「どうする?脱出するとすればどこに脱出するんだ?」

エイとニコリに聞かれるが、勿論知るわけは無い。


「裏口から出るんじゃない?」

君たちが分からないなら俺も分かりっこないと言いそうだったが、言わなかった。


ーーー

「ガビ!大丈夫かッ!?」

4人に担がれて血を流しているガビに、男は叫んだ。



「命は繋ぎ止めますよ。唯、条件付きではあります」

医師と思われる人物がメガネを触る。


ガビとそれを取り巻く彼の仲間たちは、自分たちの最大の武器を失ったと顔を真っ青にしていた。

ガビを乗せた車内では、既に葬式のような空気が漂っていた。


「しかし、何故警察はガビを捕らえずに帰ったんだ?」

1人がそう言うと、連なるようにそれぞれが疑問を言い合う。唯、その疑問はガビが何故死んで捕えられなかったのかと言う事と、何故ガビはこの銃撃を受けても数分も経つのに生きているのか、ということが殆どだった。


ーーー


「つまり、ガビは死んでないと?」

「ああ、彼が死ぬ直前、俺を見て笑顔を見せた気がしたんだ」


ファミレスでは編集者と宝島が話していた。



「ネタとしては良いんですが、宝島さん。余りにも突飛すぎませんか?増してや博士でしょう?」

「信じないなら別に構わん。自分でも突飛だと思っている」



その時刑事が入ってきた。

「おお、川島さん。今日は宝島さんがですね…」


川島はそれはいいと言った。

「俺は能力者なのか?宝島」


「確かに、あの時ガビ・ゾディアックは川島が能力者だから殺すだとか言ってたな」


「またまた、何ですか?」

編集者は、メモを取り始めた。



ガビは何者なのだろうか?

川島を能力者として殺害するのか、ガビは生きているのか、ガビ・ゾディアックの目的は…計画は一体何なのだろうか?


また、あの日のように蜘蛛の様子が険しくなり、雨が降った。雷が鳴った。そして、その雨は大雨だった。


結局、情報が増えていくだけで何も分からず仕舞いだった。彼らは、その後見切りを付けて、5分もせずに解散した。まだ、正午だったが外の景色は、不穏な空気に包まれていた。




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