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HE・IS・EI[平成の殺し屋]  作者: リンゴ
第3章 生命体の慟哭
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39、真実

ガビ・ゾディアックの脳に閃光が走った。

脳裏の1箇所に数億という言葉やイメージが目まぐるしく回る。


そして、その無駄な部分が省かれていくと、1つの記憶が現れた。


ーーー

俺は、いや私だった。

私は白いシャツを着ていて、12人の女子が左に並んでいた。



ナンバー、1来なさい。



髪の長い男が言った。

白衣を着ていて、目鼻立ちはくっきりとしていて美しい。



「どうした?来なさい」


男は、もう一度言った。

彼の足元にある、人が立てるほどの小さい丸があった。目の前には研究員が2人、パソコンで何かを打ち込んでいる。



1歩前に出る。

しかし、私は立ち止まった。

「No.1、こっちへ来なさい!!!!!」



「…来なければ、死ぬという可能性もありますよ」

男は極めて冷静に言う。



「ほら、来なさい。ガビ…」

だが、私は動かなかった。



その時だった、何か鉄と鉄がぶつかる音が聞こえた。




天井の照明が頭上から落ちる。

上を見た時には遅かった。



1秒もかからず私の記憶はそこで止まった。



ーーー

「な…何だこの記憶は!?俺が女!?」



これは俺の記憶なのか?

だとしたら…何故?



拘束された、宝島寿限無は身動きが取れずにいた。


その記憶とやらは、今考えても仕方ない。

と、気を取り直す。

さて、どうやって殺すかな?

「ねえ、宝島博士?俺の能力はどれくらい理解できてるの?原理知ってる?」



「それは…言えない。」

「言えよ。殺す」


彼の右肩にナイフを刺した。

簡単に血が出た。赤が地に滴る。


「これでも言わないの?」


ナイフを握り直す。

こっちの方が持ちやすい。



倉庫の入口から銃声が聞こえた。

「おい!誰が能力者だって!?」



そこには図体のデカい割には、疲れきって気力の無さそうな男がいた。随分と草臥れている。


よく見ると、川崎だった。



「あ、川島さんじゃないですか?」

銃声がしたが威嚇射撃か。銃とはいえ警察だ。

そこら辺のチンピラよりは銃の扱いには慣れてないだろうな。


「撃つぞ」

それは酷く断定で、熱くも冷たくもなかった。

その言葉は予告のようにも聞こえた。



俺は両手をあげる。

「さて、殺せるかなあ?やる気になればお前など即死なんだぜ……」

まず、痛みより衝撃だった。

その次に、聴覚と痛覚が反応する様だった。


「拍子抜けだな。俺達を舐めて貰っちゃ困る」

川島の声が聞こえるが、それはどこか遠くから聞こえるように感じた。



ああ、俺は打たれたんだ。



次に聞こえた音もまた、銃声。

リーダーは頭部を撃たれていた。



その二発は、数秒の出来事だった。


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