❖ 登場人物・用語 ❖
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❖ 登場人物
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――― 本作の主役 ―――
◆ 成書杏
成三娘子。
小説『霜葉紅』の悪役令嬢で、本作の主人公。
『霜葉紅』の読者・桃蕊明日実であった前世の記憶に目覚めたことで、悪役としての破滅を回避するべく奮闘する。
成家の第三子。生母は白氏。
◆ 林墨燕
皇城司の武官。
『霜葉紅』の作者・鴇遠リンであった前世の記憶に目覚めていて、成書杏による物語改変を阻止しようとする。
蕭雨と成章桑とは同じ私塾で学んだ友人。
――― 『霜葉紅』の主役 ―――
◆ 成紅杏
成四娘子。
『霜葉紅』のメインヒロインで、成書杏の腹違いの妹。
生母の死をきっかけに幼くして難しい立場へ追いやられたが、母の遺産である霜葉茶坊を営むことで自立の道を切り開いている。
成家の第四子。生母は秋氏。
◆ 蕭雨
浩国公世子。
『霜葉紅』のメインヒーローで、林墨燕と成章桑の学友。
学友の妹である成紅杏の身の上に同情して気にかけている内に、恋心を抱くようになった。
公爵家の跡とり息子。母は先帝の姪。
――― 成家の人々 ―――
◆ 成章桑
成二公子。翰林院編修。
成家の第二子であり唯一の嫡男。林墨燕と蕭雨とは学友。
生母は呉氏。
◆ 成妙杏
成五娘子。
成家の末っ子で、成章桑と同腹の嫡女。
生母は呉氏。
◆ 成元
成家の家主。朝廷の官僚。
◆ 呉氏
成夫人。成元の正妻。
成章桑と成妙杏の生母。
◆ 白氏
成元の側妻。元妓女。
成書杏と成章蒿の生母。
◆ 秋氏
成元の側妻。商家の娘。
成紅杏の生母。故人。
◆ 離離
成書杏の侍女。
◆ 成章蒿
成大公子。
嫡母と生母の諍いを嫌って家を飛び出した、成家の長男。
成書杏の同腹の兄。生母は白氏。
―――その他の人々 ―――
◆ 孫女将
霜葉茶坊の女将。
成家での後ろ盾を失った成紅杏を育てたのは実質この人。
◆ 欧陽意
成書杏の縁談相手。書生。
◆ 方帆
皇城司の武官。林墨燕の同僚。
◆ 李勾當官
皇城司に四名いる長官の一人。宦官。
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❖ 用語
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◆ 霜葉紅
小説『霜葉紅―さやけき恋は花より紅なり―』のこと。作者は鴇遠リン。
成紅杏と蕭雨の困難な恋愛を描いた中華風長編ラブロマンス。
女性を中心に人気を博すも、作者病死により未完。
◆鵬臨国
小説『霜葉紅』および本作の舞台となる国。首都は展封。
◆ 霜葉茶坊
成紅杏が生母から継いだ喫茶店。
◆雪柳閣
成宅の房屋。成書杏と白氏の居所。
◆鶯栖閣
成宅の房屋。成紅杏の居所。
◆東廂房
成宅の房屋。嫡男・成章桑の居所。