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再訂な恋  作者: 藤野碧人
8/9

反転

「なるほどね。いいじゃないか」

「色々ツッコミたいところはあるけど、それでも進歩だと思うよ。この作品は最後まで書き切っている。」

 俺と編集者は2人でカフェに集まり。いつもの様に話している。話しているというよりかは打ち合わせという言い方の方が合っているだろうか。

 でもそれくらい日常会話と、仕事の会話がごっちゃになっている。編集者と作者の会話なんて、基本そんなものであるのかもしれないし、そんな日常会話こそが名作を作り出す引き金の様なものなのかもしれない「ええ。僕もそう思います。」僕の小説は最後まで書ききれず悩んでいた。と言うより迷走だろうか。

「へぇ、いいね君が自分の作品を褒めれるなんて。

 何があったんだい。一体」

 「いえ何もないです。」そう話す俺は編集者を試す様な気持ちで会話する。この作品にはー――

 俺のこのクエスチョンにアンサーを出すように編集者が語り出す。額に指をさし

「でも疑問だね」

「疑問?」答えなんてないと言いたげに質問を返す

「君の話には主人公目線っていうのが少し薄い気もする。」

 「何故この彼女「KIRINさん」と別れなければならなかったのか、なんとなく気持ちはわかるけど描かなすぎて、

 どうしてもこの主人公とヒロイン同士の関係値が浅く見えるね。」

「それと、これ何で最後ヒロインの女の子KIRINさんを殺さなかったの?普通KIRINさんを殺す方がインパクトあるし、話の完結の仕方としても、作品に対しても素直な答えな気がするし、知らない他人を殺す必要なかったと思うけど、まーでも現実味はある」

 編集者のアンサーは的に当たっていた。

 

 そうだけど必要だった。

 多分それの大まかな理由は

 知らない赤の他人である自殺志願者に、

 君を重ねていたからだ

 大きく高まった自尊心の塊のような自分が、

 その場面にあった瞬間解き放たれていくのを感じた

彼女を思い続けることは彼女のためにやってきたことは全て自己中で傷つけているのかもしれないと思えたから。

 君を奢る時だってそう。頼まれていないのに、お金ないでしょと言って渡していた。

 君を思うときのラインもそう。

君へ送っていたラインがもしかしたら君を傷つけていたかもしれないと思ったら、その自殺志願者を殺していたのはぼく自身なのかもしれない。から君を別れるきっかけに進ませたのは全て自分のせいかもしれないと思ったら、

 その女の子の死を描きたくなった、描かずにはいられなかったし、

 そうゆう意味ではこの作品もまた自分の心境を描かなすぎているし、描けなかった。もう一度辿るのが怖かった

 表現するのが怖かった。

  

 そして僕はその針を指す編集者の言葉に黙り込んだ。

 「どうした?」

 僕はその言葉にも答えない頷くこともない、ただまっすぐ前を向き、虚無であった

「あー、」詰まった編集者のセリフ

 一つ詰まりを乗り越えて、切り出す。

「実話なのか。」

 僕は黙りを通す。嘘が真実なのかを濁すためではなく

 それは痛いところを突かれたという表現的な意味で

「もしかしていままでの作品も?だから書けなかったのか。最後まで」

重い腰を上げ言葉を放つ「はい」

「高校の頃君が病気の女の子と出会った話も、夢を諦めた女の子に振られた時の話も。最後まで書けなかったんじゃない、最後まで書かなかったのか。というか書きたく無かったという表現の方があってそうだけど。」

 「はい」同じ言葉を繰り返す。

「そしてこの話には続きがある、か作者自身が書きたくならなないほどのトラウマか」

 「どんなだろうね想像もできないや。」

 また僕は黙り込んだ。

 「いつぞや君に黒影の話をした事があったっけ」

 僕は記憶の断片を手繰り寄せ、そんな話をした記憶を思い出す。あーあの暑い日のね。

「やっぱり君には見えているんじゃないかって思う。」

 まー確かに編集者の言葉通りのことを言うのなら。それは確かにそうなのかもしれない。だっていま僕の座ってる椅子の隣には黒い影が2メートル以上の大きさで立っている。ひっそりと闇を浮かべて

「でねその話にも進展があったんだ、」

「と、言いますと?」

「ドッペルゲンガーだと俺は推測してる」

 推測が出ることを人は進展とは呼ばないんじゃないかと思う。けど、編集者がそう言うならきっとそうなんだろう

「そのドッペルゲンガーは2種類存在する。一つは自分自身の本人とは違うところでその本人の分身がいる、そしてその二つが合わさるとき死ぬ。」

「よく聞くやつですね。」

「そしてもう一つそれは他人のドッペルゲンガー、

 片方が消え、そしてその分身である瓜二つの人は陰になる。だけどその影は次第に勢力を増やし始め、人として形を作り出す。そして探し出す、もう1人の自分を、

 けどいない、世界中どこを探したってそりゃあそう。

 何せ死んでるんだから」でもね。

「見つけ出すのさ。殺したやつの目の奥に、だから

 最後にそいつが君を覆った時」

 僕は息を呑む

「微笑むのさ笑った顔で「見つけたよお前の奥にってさ」」

 その常軌を逸してる編集者の語り口に何もいえないでいた、そして、その推理は何となく説得力を添えてある気がするし、頷ける。がしかし

「確かに面白い話だ、が、もしそれがミステリー小説であるならば、僕は反対ですね。」

「ほう、君の意見を聞こう」

「それはミステリー20原則の1超常現象で推理してはならないを犯している。」

 推理小説では基本的に推理ができるよう、

 あらかじめ伏線や、最初の段階で何かヒントを出して、

 それに紐解いて、いろんな思考を巡らせる、

 そして、ある程度の題材は、あらかじめ読者にある

 情報量の大きさで、推理できるかできないかが決まるのだか

 超常現象は読者が推理できない。最後になって悪魔の能力を使い出したり、今まで日常的な小説だったのに急にファンタジーや超能力を使い出すB級映画にありがちな手法だ

 そうゆうのは見ている側が冷める。

「なるほど、じゃあこうゆうのはどうかな、」

「この物語いや君が作ってきた物語のヒロインは全て死んでいる」

 いや、言い方を変えようか。君自身がキミ自身の手で殺めてしまったと思っている。

だからこそ後ろめたさを君自身が影をつくろだしている。

 死んだ子の数だけ、、

 俺全身に鳥肌が立ち上った

 それはまたも痛いところを突かれたという表現的な意味で。話すと長くなるのですが。僕の口が勝手に語り出す。

 

 

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