訂正
夏の終わりは突如来る。肌に触れるツンとした風をもろに感じるようになるし、風が触れ靡く草木の音、蝉の鳴き声が静まり返り、耳でうるさいポップな音楽もきっと今の時期には似合わないのだろう。そう続ける俺は再び原稿用紙を持ちこの地に踏み込み酔いしれている
あれから随分と時間が経ったように思う景色に変化はなく、たった今一人でここに立っている事と顎に触れるとジャリッとする感覚は以前ここに立ち寄った時にはなかった感触であった。
楽しい毎日を振り返り、ふと笑みを浮かべる、すると頭の悪癖である周りへの気にかけをもろに受けた
あの人笑ってる不気味だね幻聴でもそう聞こえる。
そして同じように柵に肘をつきその腕に顔を疼くめる。周りを気にしない、自分にそう言い聞かせフっと息を吐く、そうすることで自分を強く保つ、自分自身のルーティンみたいなものだ、それを経てでしか自分を保てない。これは呪いかそれとも拗らせか、自分の惨めさに嫌気が刺す、そして左手に持つ原稿用紙が主悪の根源のように思えてきて、封筒から取り出し、川に投げ捨てた、何百ページもある分厚かったそれらの紙がゆらゆらと風の抵抗を感じさせながら落ちていく様はまさに呪いから解き放たれる感覚と同時に思い出を無くす虚しさを彷彿させていた「どうして俺ばっかり」数週間ぶりの自分の言葉、思っていたよりも小さくて、思っていたよりも口が固まっていたのか開かなかったように思う、
流れに背くことのできない紙が均等に流れていくのを眺めている。
紙は北へ流れていき視線は先頭の紙をなんとか捉えようと必死であったがふと目線の端でまた黒い何かがあるのに気がついた、
気が付いたと言うよりかはこちらを見ている
方向からしてもう一方の橋、
期待を胸に目をやると
そこには君が立っていた。
君はにんまりと笑みを浮かべて




