表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再訂な恋  作者: 藤野碧人
1/9

再会

人から貶されるやつはいつだって文才のあるやつだ

車が通り抜ける街灯が僕らを照らしあげる夜

車が通るたびに影が行き来する

バイト終わり、先に帰ったあの子を目標に少し早歩きで追いかける、顔の下で小さく手を振る君との再会「よ!」

可愛い君には似合わない言葉のフレーズ

そんな君が好きだった、

二人で歩き出す、歩くたび思ってたよりも小さいなと思う

二人で暗い夜には眩しすぎるくらい光るコンビニに寄り

お酒を買う、俺はハイボールをえらび、お酒が苦手な君は甘いカクテルをチョイスする

 いつもはお酒なんか飲まない君、けれど合わせてお酒を飲んでくれるプシュ、カッ

 お酒を含むたび思っていたよりアルコールきついなと思う。

 君はどう思ってお酒を飲んでいるのだろうと君の方を見ると、両手で缶を持つ君をみて可愛いなと思う。

 君と歩く帰り道は誰と帰るより眩くて誰と帰るよりきっと気まずい、でも、それでも君はさっき働いてた時よりも楽しそうで鼻歌なんか口ずさんでいる。最近15分くらいの動画で見たカップルとの理想の身長差は15センチ位らしいがそれよりも君はずっと小さくて、そんな君が好きだった

「今日忙しかったね」「ね、」進歩のない会話。

 君は笑うたびに口を覆い今笑ってるんだなと感じる

 その笑顔を見ると俺もテンションが上がり少し強めに体を当ててしまう。壊れてしまっていないか毎度確認を行う

 恥ずかしそうな顔をする時も手をグーにして手をかざす、そんな仕草が可愛くて頭をポンポンとしてしまう、少し可愛子ぶりすぎなのでは?と思うだけどもそんな君が好きだった、

 二人で遊びに行く時は肩に付くくらいの髪を下ろしているのに働いている時は動きやすくするため髪をまとめている、それは家につくまでも続いていて今現在も髪を束ねている、バイト以外で会う時はレースを吉兆にピンクの可愛いフリフリのワンピース。だけれど出勤してる時は少し落ち着いた、万人受けのカジュアルなズボンと少しだぼっとしたシャツをきている、それを知っている自分が誇らしかった。「いやそれでさ!」帰り道はあと半分くらいだ

 俺は周りを気にする癖がある、何が間違っていないかな

 今の発言どうだったかな、不安になってないかな、嫌われてないかな、通りすがりの通行人にも同様に、

 そんなネガティヴな自分の周りに対しての気にかけもいまは違っていて、きっといま二人で歩いていることは周りから見たらカップルに見られてるんじゃないかな、

 あの二人楽しそうだなって思われてるんじゃないかなと思う

「この前面白かった漫画があってさ」

 信号が差し掛かり赤く光り立ち止まる

「よかったら見てみてよ藤本タツキの読み切り作品で」

 妙にその会話や間が信号が世界が長く感じた、

 「あのね」「私ね」さっきまで楽しかったワクワクドキドキの連続していた空気を君が断絶する

「岐阜の実家に帰ろうと思うの」

 そう続ける君

 断絶された世界が、夏の暑さを吹っ飛ばし、凍り出す、世界が俺を拒絶するように感じる一言

「え、なんで、。?」

「もう夢叶わないと思うし、一人暮らし寂しいし、辛いの」話が入ってこない「でも、俺がいるじゃん、支えるって言ったじゃん?」「もう無理なの」そう続ける君を説得したくて、でも、強く言いすぎたらと思うと口を噛みしてることしかできない、嗚咽を吐くように「でも」振り絞って続けた二文字を君はまたしても断絶する、

 「もう無理なの」

「俺じゃだめかな?」

「その無責任な言葉を言うあなたが嫌い」夏の暑さを吹き飛ばし凍り出す俺の顔から涙が出て顔をくしゃくしゃにしていた

「嫌いなの酔っ払ってぶつかるたびに少し痛くて怖いって感じるし、言葉遣いも全部上からそんなに人のこと下に見たいのかな?自分が上だって言いたいのかな?頭正直触れてほしくない、何も感じないのあなたに触れられても」

 何も感じないそう続ける君が顔をうずくめて、手を顔で覆う、そうすると、あぁ今泣いてるんだなって感じさせるそんな君が好きだった。

「なんで頼ってくれないの?本当にだめ?」

 意気地なしに見られていないか気になる僕が言葉を続ける君からの応答はない

 周りから見たらきっと僕が泣かせているように通行人は感じるのだろう、あの人泣かせてるよ、幻聴でもそう聞こえる、誰も沸いてないフロアに立っているような気分だった

「じゃあもう無理か」冗談だったらいいなと思う

 きみの次の一言でこの先の全部が変わってしまうような気がする、鼻を啜る君その顔は手で覆っていて見えない、

 何も言わず手を顔から離したきみはハンカチを手に取り涙を拭った

 君が顔を上げ真っ直ぐと僕を見つめる

 涙は止まっていた「もう無理」

 はっきりと続けた

 正面の信号はとっくに緑になっていてもう一度赤になる、すると反対側の信号が緑になる、

 君は「じゃあね」と続けた顔の下で小さく手を振って

 去っていった、帰路はまだ半分あると言うのに

 

 俺は缶を振る中身は一滴しか残っておらず

 カラカラと音を立てていた

 最後の一滴をうちに含み青に切り替わった信号を渡る

「ま、いっか」

 ワンフレーズ間をおく

「良いことを思いついたこれで漫画を描こう」

 自分の理想に訂正しよう、

 タイトルはそうだな「再訂な恋」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ