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3話- 『偽りと出会い』

前回が短かったので連投です。こっちも短いですけれども・・・・

 それからの2・3日は平和だった。外出しても追いかけられることはなかったし、

特にこれといったトラブルもなかった。

蘇芳は「こんな日が毎日つづけばいいのにな」なんて思いながら、

その3日間を穏やかに過ごした・・・・・・・・だが4日目にそれは起こった。

ちょっとした用事で外出していた蘇芳は、急に数人の男に囲まれた。

どうやら運の悪いことに天界か魔界の軍の者に見つかったらしい。

どうやら彼らは半分ほどの人数が魔術師のようだった。

残りの半分は天界・魔界・精霊界のどれにも属していない、つまり普通の人間だった。

蘇芳はこの日、近所のコンビニに買い物へ出ただけだったので

アリスとリルは部屋で待ってもらっていた。部屋から数分の場所にある

コンビニに行くくらいの時間で襲われることなんて「まさか」ないだろうという

浅はかな考えをしていたことのツケが回ってきたようだ。

蘇芳が周りを囲んでいるヤツらをどうやって振り切って逃げようかと考えていると、

背後から急に声をかけられた。



「こんにちは、君は魔術師だよね。天界軍・魔界軍のどちらかな?

 それとも精霊界軍かな?どちらにしても、はじめまして。

 俺の名前はコウサク、君の名前を聞かせてくれないか?」


「こんな風に取り囲んでおいて・・・聞かせてくれもなにもないんじゃない?

 いっそのこと名前を言えって言われた方がしっくりくるけどさ」


「そうか・・・だが逃げられるわけにはいかなかったんでね。

 こういう風に退路を塞がせてもらった。悪いが少し質問に答えてもらえないかな?」


「ソレって強制?そうじゃなかったら俺は帰りたいんだけど・・・」


「残念だけど強制させてもらうよ。いくつかの質問でいいんだ、答えてもらえるね?」


「答えなかったら・・・まあいいや、俺は蘇芳。名前は教えるけど質問に答えるつもりはないよ。」



蘇芳はそう答えながら彼らの動きを観察していた。

なぜなら彼らの隙を突いて逃げるつもりだったからだ。

そして観察しながら心の中でアリスとリルに呼びかけていた。



(アリス!リル!今コンビニの前なんだけどさ・・・ちょっとやばいことになった。

 魔術師みたいなやつらに囲まれちゃってさ、逃げられそうもないんだ)



蘇芳がそういうと、驚きと動揺の感情が伝わってきた。

そして急いで自分のところに2人が来ようとしているのがわかった。

二人が到着するまでどうやって時間を稼ごうかと考えていた蘇芳だったが、

それもすぐに気にならなくなった。

目の前にいる「コウサク」と名乗った男が話しかけてきたからだ。



「質問に答える気はない・・・・か。それは困ったな・・・どうしても答えてくれるつもりはないか?」


「ないね。悪いけど忙しいんだ、俺は帰らせてもらうよ」


そういって蘇芳が動こうとしたとき、コウサクが仲間の魔術師に何かを言った後に蘇芳に言った。



「悪いが帰らせられないんだ。しのぐ!魔法を」



凌と呼ばれた若い魔術師の男が詠唱を開始した。

蘇芳はどうやってその魔法を避けようかと考えていたが、不意に頭の中に声が響いた。



(すおー!その魔法は絶対に受けちゃダメ!)


(アリスか?どうしたんだ急に?アレくらいの魔法ならそれほどダメージもなさそうだけど・・・?)


(ダメージはなくても絶対に受けちゃダメだよ!どうにかしてあの魔法が発動しないようにして!)



なぜか必死な様子のアリスの言葉に疑問を感じながら、

蘇芳は相手の魔法を打ち消す魔法を詠唱し始めた。

しかしその間も相手は詠唱を続けている、どうやらかなり長い詠唱のようだ。



「全ての魔法よ動きを止めよ・その使い手は唖然として・自らの魔法が消える事を見よ!」



その時相手の詠唱も終わり、ほぼ同時にお互いの相手に向かって魔法を解き放った。



「マインド・・・」


「ステューパー!」


「マリオネイション」



凌の詠唱に割り込むように蘇芳の魔法が発動された。

しかし凌の魔法は蘇芳の発動させた

呆然ステューパー】によって打ち消されていた。

その光景を見ていたコウサクや周りを囲んでいた者たちは騒然となり一瞬緊張が崩れた。

その隙を突いて逃げようとした蘇芳だったが、不意に聞こえた



(あぶない!)



というアリスの叫びに体を横にずらした。

その直後に右腕に鋭い痛みを感じた蘇芳はかろうじて叫ぼうとする自分を抑えて腕を見た。

そこには後ろから細身の剣に貫かれた自分の腕があった。



「おいおい・・・なにまどろっこしいことやってんだよ。質問にも答えねぇ、

 仲間にもならねぇっつーのならさっさと殺しゃあいいだろうがよ」


「シュウ!勝手な事をするな!大丈夫か?蘇芳・・・と言ったな。

 すまない、仲間がひどいことをしてしまった。それに凌もだ!

 俺はマインドリーディングを使うように言っておいたはずだぞ!

 なぜ勝手にマリオネィションに変えたんだ!」


「俺が変えさせたのさ。いちいち考えを読んで交渉をしようなんて

 まだるっこしいことしてねぇで操っちまえばはえぇんだよ」



そういって仲間内でもめ始めた彼らを意識から切り離し、

アリスに逃げ道を指示させながら蘇芳は逃げることにした。

先頭描写は苦手です・・・・もっと文章能力が欲しい・・・・orz

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