2話-2
ちょっとイベントスタッフで他県にいっていたので更新できませんでした。
ちょっと忙しくなるので更新速度が遅くなるかも知れませんが
完結できるように頑張ります。
気絶している蘇芳を布団に横たえ、アスモデウスはガブリエルに
「急に声をかけるなんてひどいよ・・・リル。いるならいるってちゃんと教えてくれないと・・・・
すっごく恥ずかしかったんだからね!」
「そうですか~でもわたしもあそこであのことを言われるのはちょっとずるいな~
なんておもっちゃったんです~。それに~マスターのことが好きなのは
アーちゃんだけじゃないんですよぉ?わたしだってちゃんとマスターの事が
好きなんですから~抜け駆けは許しませんから~」
そういいながらにこにこといつもの通りに笑顔を崩さないガブリエルに、
「わかったよ・・・・でも最初に言うのは私にさせて欲しいな・・・・ダメかな?
自分から・・・したいなんて思ったの初めてだからどうしても言わせて欲しいんだ」
「いいですよ~そのかわり~わたしもマスターにきちんと気持ちを伝えますよ~?
それに~実を言うとわたしも始めてだったりするのですよ~
だからちょっとどきどきしますねぇ~」
そういう彼女の表情はいつもと全く変わらなかった。
そんなガブリエルを見ながらアスモデウスは
「マスターになら・・・私の真名を教えてあげてもいいかもしれないね・・・
でも私はしたことないから・・・うまく出来るかどうか心配だよ・・・
リルはしたことあるの?」
「わたしだってありませんよ~それでもマスターをお慕いしていますから
かまわないかな~なんて思っちゃってるのですよ~」
そういって微笑む友人の顔を見ながらアスモデウスは、
蘇芳が目覚めたらなんていおうか・・・と悩んでいた。
しかしその悩みを切り裂くように
「お前ら・・・さっきからするだのはじめてだからわからないだの
何の話してるんだよ・・・聞いてるこっちが恥ずかしくなるじゃないか」
「マ・・・マスター!いつの間に起きてたの!っていうか今の話聞いてたの?!
いつから?!?!?」
「いつからって・・・『私の真名を教えてあげても』っていうとこあたりかな?
そういやさ、2人が言い争ってるのは珍しいよな・・・
なんて思って聞いてたんだけどさ。一体なにを話してたんだよ」
「何をって・・・それってほとんど最初から聞いてるようなものじゃないかー!
なんで寝た振りなんかしてるんだ!・・・・・・・・ばかぁ」
そういって顔を真っ赤にして怒るアスモデウスをなだめつつ、
蘇芳にガブリエルが切り出した。
「マスタ~~わたしたちが話してるの聞いてたんですよねぇ~?
だったら何のことを話してたのかわかりますか~?」
「いや・・・俺もボソボソとしか聞こえなかったからさ。
何かをするとかしたいとか言ってるのは聞こえたんだけど何のことやら
さっぱりわかんねぇよ?それって俺にも関係あるのか?」
「そうですね~マスターにしか関係ないっていうか~
わたしたち2人とマスターに関係あるっていうか~その~えっと~」
そういいながら心持顔を赤くしてガブリエルが
アスモデウスのほうを見ながら言いよどんでいると、
「あのね・・・マスター・・・私と・・・・えっ・・と・・・・・本契約・・・してもらえないかな」
「アーちゃんずるいです~わたしじゃなくってわたし達ですよ~」
そういうと2人は真っ赤になりながら蘇芳を見つめていた。
(ガブリエルは少し頬を染めている程度だったが)
蘇芳は本契約と言われても、今までの契約と何が違うのか全く分からなかったし、
本契約の意味も分かっていなかったので少し疑問に思いつつ
「本契約?それってしてたほうがいいのか?っていうか今までの契約じゃダメなのか?」
と聞き返した。すると真っ赤になってどうしても言い出せそうもない
アスモデウスに変わってガブリエルが、本契約について蘇芳に説明し始めた。
その説明によると、天使・魔族共に一度結ぶと契約者である人間が死ぬまで
解約されることがない。いうなれば人間の結婚のようなものである。
しかし、この契約には離婚と言う概念は通用せず、
お互いが生きている限り消えることのない絶対の絆となるというものだった。
しかも本契約は人間と天使・魔族双方の合意の下に出ないと成立せず、
またその方法も合意の上でないと到底不可能なものであるというものだった。
「え~っと・・・つまり俺にお前ら2人と結婚しろ・・・っていうんだな?・・・マジで?」
「イヤなの?絶対にいやな思いはさせないから!だから・・・だから私と本契約して・・・お願い・・・」
そういってうつむくアスモデウスに蘇芳は言葉を失った。
いままで1週間毎日のように顔を合わせて四六時中一緒にいたのに(学校は不測の事態で閉鎖された)
彼女のこんな頼りなげなしぐさは見たことがなかったからだ。姉のこともあり、
女性に対しては優しく接しようと考えていた蘇芳は、
アスモデウスのそんな姿を見てたじろぐことしか出来なかった。
「マスタ~、アーちゃんもこういってますし~わたしも頑張りますから~
本契約していただけませんか~?」
「仕方ないなぁ・・・それで・・・・本契約っていうのはどうやってするんだ?アスモデウス」
その言葉を聞いたアスモデウスは、とても嬉しそうに顔を輝かせたが・・・
本契約の方法のことを思い出した瞬間に、一瞬で顔を真っ赤にさせてうつむいてしまった。
そのしぐさを不信に思った蘇芳はもう一度聞くことにした。
「アスモデウス?本契約の方法って言うのを教えてくれないと、
俺にはどうしていいのかわかんないぞ?なんでそんなに赤くなるんだよ・・・
もしかしてすごく変な方法なのか?」
「マスタ~、本契約の方法はですねぇ~いろいろあるんですよ~?」
問い詰めようとしていた蘇芳の言葉をさえぎり、ガブリエルが助け舟をだした。
その言葉を聞き蘇芳は、ガブリエルに方法を聞いてみようと思った。
「なあ、天使も悪魔も本契約の方法っていうのは同じなのか?」
「え~っとですねぇ~本契約の方法は一緒ですよ~
それに~天使と魔族の方の違いは~神様を信望しているかどうかだけなので~
悪魔っていう言い方はして欲しくないと思いますよ~?
別に悪いことばっかりをしてるわけでもないですし~
できれば『魔族』って言ってあげた方がいいです~」
「へー、そうなのか・・・まあ、とりあえず契約の方法は一緒なんだな?
だったらその方法ってヤツをちゃんと教えてくれよ。
なんかお互いの合意が不可欠とか言ってたけどさ・・・
一体どんなことをするんだ?何か難しいことなのか?」
そういいながらアスモデウスのほうを見ると一瞬眼が合ったもののすぐに目をそらされた。
蘇芳の眼の錯覚でなければ、彼女の顔は酒でも飲んだかのように真っ赤になっていた。
次回彼女達が恥ずかしがる本契約の方法が明かされます。
18禁な展開になるかもしれないので、その部分がなくても話が繋がるように
うまく書く努力をしようと思います。
18禁部分はアルカディアのXXX板、もしくはノクターンの方に載せるようにします。