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 第53話  『 ワキガ 』



 ――前回までのあらすじ。


 ファルスとセフィリアは兄妹だった!


 セシルと一緒にお茶を飲む甲平!


 暴走するクリス!


 ロリコンなラビ!


 一体どうなってしまうんだーーーッ!


 ……………………。

 …………。

 ……。


 ……どうもしなくね?


 (クリスには悪いが、セフィリアがペルシャとどうしようが、どうなろうが割りとどうでもいいんだよなー)


 気づく、俺!


 核心の中の核心に!


 正直、二人を覗き見するのにも飽きてきたし、セシルさんとお茶を楽しむのもいいだろう。


 (何より――……)


 「……ん?(キラキラ」


 ……可愛い。


 せっかくだし、こんな穏やかなお茶会を楽しもう。


 「いや、待てよ!」


 ……こんな旨い話があっていいのか?


 「そろそろ爆発の一つや二つあってもいい頃合いではなかろうか?」


 ……まだか?


 「……(そわそわ」


 ……まだなのか?


 「……(そわそわ」


 ……まだ?


 「 何で爆発しないんだよっ!? 」


 「何で爆発するんですかっ!?」


 ……どうやら今日は爆発しない日のようであった。


 「……まっ、いっか」


 爆発しないならしないなりにお茶会を楽しむとしよう。


 「セシルさん! おかわり!」

 「はーい、好きなだけおかわりしてくださいね♡」

 「わーい!」


 楽しい。


 楽しい!


 楽しいけど!



 ――ドッカーーーンッ! 何処からか爆発音が聴こえた。



 「ほらね!」


 そろそろ来る頃合いだと思っていたぜ!


 「ちょっと見てきますね!」

 「はい、おかわりを淹れて待っていますね♡」


 俺はセシルさんに見送られて部屋を飛び出した。


 「確かこの辺だったよなー」


 俺は音がした場所辺りを中心に巡回する。


 ……モクモク、何か扉の隙間から緑色の煙のようなものが吹き出ていた。


 「これだ!」


 意外にあっさりと見つかった。


 「どこのどいつだ! 俺の優雅なティータイムを邪魔する奴はーーーッ!」


 バンッッッ! 俺は勢いよく煙の出ている部屋の扉を開いた。



 ――ハゲたオジサンが着替えをしていた。



 「誰だよっ!?」


 「私はワキガのピエールです、名刺はこちらです」


 「ワキガのピエールだったよ!?」


 ……ハゲたオジサンはワキガのピエールだった。


 「待て、ワキガのピエール。何故、こんな所で着替えていたんだ? てか、この煙は何なんだ?」


 俺は立場上、ワキガのピエールに尋問する……一応、間合いは十分に取った。


 「はははっ、嫌ですよねー。夏場はすぐに汗で臭くなっちゃいますし、最近では娘も洗濯を分けろと言ってきたり、私が浸かったお風呂のお湯を抜くようになってしまっているんですよ」


 「聞いてないよ、そんなこと!」


 「まったく、最近の社会は世知辛いですよねー、とほほ」


 「社会のせいにすんなよ! 主にある一部分の異臭のせいだよ!」


 ……一体なんなんだ、このオヤジは?


 「取り敢えず、お前がピエールでワキガで娘がいるのはわかった。それで何の用件でこの王宮にいるんだ?」


 「さてと、今日はこの辺で失礼しましょうかね」


 「おい! 勝手に失礼すんじゃねェ! てか、人の話を聞けよ!」


 「……」


 ピエールは一瞬だけ沈黙した――そして、そのままクローゼットの中に入っていった。


 「今の間、何っ!?」


 俺はすぐにクローゼットを開けた。


 「……って、居ねェじゃねェか」


 ……クローゼットの中に入ったワキガのピエールの姿は何処にも見当たらなかった。


 「一体、何なんだよ」


 夢か幻か、ワキガのピエールは俺の前から姿を消していた。


 しかし、ワキガのピエールは確かにそこにいたのだ。


 ワキガ特有の鼻につんとくる臭いをクローゼットの中に残して、ワキガのピエールは何処かへ行ってしまったのであった。


 ……………………。

 …………。

 ……。


 「――という訳でして」


 「……なるほど、概ね話は理解できました」


 ……俺はつい先程起きた出来事をそのままセシルさんに説明した。


 「――セシルさん?」


 セシルさんは急に立ち上がり、俺の方へと歩み寄った。


 「えっ? えっ?」


 俺に顔を近づけて――額に額をくっつけた。


 「……(ドキドキ」


 何だか、凄くドキドキする! というか、滅茶苦茶良い匂いがするんだけど!


 名残惜しくも、セシルさんはすぐに額を離してしまう。


 「……うーん、特に熱は無いようですが、幻覚を見られているようなので休まれた方がいいと思いますよ」


 「さっきの話、一ミリも信じられてなかったよ!」


 ……それから俺はすぐに休憩を取るように諭され、部屋から追い出された。



 「……はあ、もう少しティータイムを楽しみたかったぜ」


 俺は溜め息を吐きながら、自分の部屋へと向かう。


 (……クリスの奴、無茶していなければいいんだがな)


 あの暴走具合からして、いつ斬り掛かってもおかしくはなかった。


 「まっ、俺が気にすることじゃないか」


 折角、セシルさんから有休を貰ったんだ。今日は久し振りに昼寝でもしよ



 「 きゃーーーーーーーーーッ! 」



 ……女性の悲鳴が近くの部屋から響き渡る。


 「――この声は!」


 ……ペルシャの声であった。


 「近いな!」


 俺は悲鳴が聴こえた方向へ駆け出し、すぐに声のした部屋まで到着した。


 「大丈夫か! ペルシャ!」


 緊急事態である為、俺はノックもせずに扉を開いた。



 ……そこには一糸纏わぬ姿のペルシャとセフィリアがいた。



 「……ふぇっ?」

 「……なっ?」


 ペルシャとセフィリアが戸惑いの声を漏らす……その足下には体重計と呼ばれる道具が置かれていた。


 「あー……」


 俺は視線を上げて、何やら文字の書かれたプレートをまじまじと見つめた。



 『 bath room 』



 ……でかでかとそう書かれていた。



 ……知っていますか、皆さん。


 ワキガはある程度その臭いを抑えることが出来ます!


 私も学生時代、ワキガでした。ある晩餐の際に母親から「あんた、ワキガじゃないの?」と指摘されたことがありまして、病院に行って手術を受けさせられたこともあります。


 半ば強制的な通院でしたが、脇の汗腺を減らす手術によって臭いを抑えることが出来ました!

 お陰で今では脇の臭いを気にせず生活できているので母親に感謝ですね! thank my mather!


 皆さん、ワキガが絶対に治らないものではありません!


 自分はワキガかも? と思ったら病院に相談してみてはいかがでしょうか。もしかしたら貴方の世界が変わるかも?


 世界中にいるワキガが悩んでいる人が一人でも減ることを切に願っております。


 それとお暇があれば感想ください。作者は感想に飢えております。



by.Akira Mitsuhashi


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