第47話 『 スポーツは爆発だ! 死のビーチバレー!! 』
「うおおォォォォォォォォォッ!」
……俺の雄叫び声が真っ白な砂浜に響き渡る。
「ナイスセーブですよ、甲平」
「ナイスプレーだよ、甲平くん♪」
「お前らは呑気でいいよな! チクショーーーッ!」
……俺だけメッチャ必死に試合していた。
「うおおォォォォォォォォォッ!」
俺が必死にスライディングセーブするも、相手はラビ・クリス・キャンディだ。半端に返球しても怒濤の攻撃が襲い掛かってくる。
「お前ら容赦ないなーーーッ!」
「「「だって爆発したくないし」」」
「俺もだよ!」
「頑張れー、甲平くーん」
「他人事か、てめェェェェェェッ!」
「「……他人事だし(ですし)」」
……何だろう。チーム戦なのにこのアウェイ感。
「そうこう言っている内に相手のチャンスボゥゥゥルゥゥゥッ!」
ラビの真上にふわっと上がるボール。
「 回天・天上天下 」
――ゴッッッッッッッッッッッッッッッッッ……! ラビのオーバーヘッドシュートがボールに叩き込まれた。
「全力過ぎんだろォォォォォォォォォォォォォッ!」
白球が凄まじい速度と威力で俺に迫る。
その球威はガチのマジで凄まじく、空気との摩擦で火を吹く。
(迷っている暇はねェ! 飛び込め!)
縮 地
俺は一瞬でボールの着地点に回り込む。
「うおおォォォォォォォォッ……!」
――俺は火を吹く豪速球をレシーブして、打ち上げる。
(――しまった! 強く返し過ぎた!)
ボールは相手チームのコートに落ちていく。
「チャンスボール!」
「わかってるの」
――キャンディの強烈な蹴りがボールに叩き込まれた。
「またかよっ!」
俺は再び〝縮地〟で飛び出し、豪速球をレシーブする。
「頼んだぞ――ペルシャ!」
「任せて!」
今度はボールを自陣内にキープできた。
そして、ボールはネット前で待機していたペルシャの下へ。
「 スッパーーーイクッ! 」
ペルシャの全力スパイクがボールに叩き込まれた。
ひゅ~、ひょろひょろ~~~~~
「弱っ! 驚く程に弱っ!」
「えへっ♡」
……えへっ♡ じゃないよ。
「ロイス」
「任せろ」
ラビがペルシャのひょろひょろスパイクを脚でセーブして、クリスの真上に打ち上げる。
「 秘技 」
流 星 弾
――ゴッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ……! 強烈なスパイクが叩き込まれた。
(――魔力による肉体強化だけじゃない! ボールにも魔力が込められてやがる!)
俺はボールと砂浜の間に滑り込み、レシーブをする。
が
(――重ッ)
その威力は凄まじく、受けた腕は軋み、足下が陥没した。
(何て威力だ! これは受けきれない!)
筋肉が む
軋 。
重力に圧し
潰さ
れる。
(ヤベェ、これ以上はっ……!)
「 しっかりしてください、甲平っ! 」
「 まだ諦めるには早いよ、甲平くん! 」
――俺の背中を姫とペルシャが支えてくれた。
「姫! ペルシャ!」
……何て頼りになるんだ!
「よっしゃあっ! このまま押し返すぞっ!」
「「……………………ごめん」」
「……えっ?」
「「……もう無理」」
……えっ?
――ドッカァーーーーーンッッッ……!
俺達はあっさりボールに押し切られ、地面にボールが落ちると同時に大爆発によって吹っ飛ばされた。
「……」
忘れてた
姫とペルシャ
マジ弱だ
(……まあ、肘打ちされたり、殴られたり、爆発したりしたけど)
俺は姫とペルシャ一緒に吹っ飛ばされながら今日という日を振り返る。
(何だかんだいって楽しい一日だったなぁー)
クリスがペルシャをキャッチして救出する。
クロエさんが姫をキャッチして救出する。
――ズボッ……。俺だけが砂浜に頭から突っ込み、軽く埋没した。




