第29話 『 楽園は女湯にあると偉い人は言っていた 』
――前回までのあらすじ。
よくわからない検査を受けることになった俺! その試験の内容はロリっ娘メイドのキャンディ=シロップと三日間一緒にいること!
頭の上から雑巾を絞られたキャンディを捜してたどり着いた場所は、なんと女湯であった!
――あらすじ、終わり。
「……」
「……」
……俺とキャンディは無言で睨み合う。
――ゴゴゴゴゴゴッ……。キャンディはメッチャ怒っていた。
(……うわー、メッチャ怒ってるよ、この子ー)
俺はどうにかしてこの場を鎮めようかと思案に耽る。
まずは落ち着いて、キャンディを観察する。
――ぽよんっ
(……おっ、ちびっ子かと思っていたが意外に良いものをお持ちじゃないか)
ペルシャやセシルさん程ではないが、姫よりは二回り大きな魅惑の果実がそこにはあった。
「……どこ見ているの(ゴゴゴゴゴゴッ」
「おっ○い」
……しまった。キャンディのおっ○いに見とれて、素直に答えてしまった。
まあ、答えてしまったものは仕方がない。吹っ切れることにしよう。
「……(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ」
……うん、メッチャ怒ってるな。さっきより更に怒ってるな。
(とっ、とにかく話を逸らすか)
この空気はよろしくない為、俺は換気すべく話題を変えることにした。
「キャンディって、おっ○いでかいよな」
うわー、しくった、しくじったよ、俺ー。
おっ○い見すぎておっ○いの話しちゃったよー。
だって、仕方ないよ。世にも珍しいロリきょぬーだよ、気になっちゃうよ、だから俺は悪くないよ。
でも、キャンディもメッチャ怒ってるしなー。
とにかく、ここはおだてて誤魔化すしかない。
「凄い美乳だ! 大きいだけじゃなくて、形もいい! 凄くいい! まるで、美乳だ! つまり、凄くいい!」
「……(///」
……照れてる! これは効果ありか! よし、畳み掛けるぞ!
「てな訳で、揉むね! 舐めるように揉み散らかすね!」
「……(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ」
……うん、ついつい願望を口走ってしまった。
残念なことに振り出しに戻ってしまったようだ。
いや、振り出しどころか寧ろ最初よりか悪化しているような気がしないこともないな。
「仕方ない、脱ぐか」
「!?」
……取り敢えず俺は服を脱ぐことにした。こちらだけ見ているのも不公平な気がしたからだ。
「……なっ、何で脱ぐの?」
「……?」
俺は首を傾げて、上衣を脱いだ。
「なっ、何でブラジャー着けてるの?」
「……?」
俺は首を傾げて、下衣を脱いだ。
「……話聞いてるの?」
「……?」
俺は首を傾げて、ふんどしを脱いだ。
「さて、脱いだぜ」
俺はブラジャー以外に何も身に付けていなかった。
「……っ」
「……ん? 俺の身体に何か付いているのか?」
キャンディが俺の身体を見て顔を真っ青にした。
「……でっ、でかすぎなの」
キャンディが俺の逸物を指差して驚愕した。
「……フッ」
俺は静かに笑んだ。
「おあいこだッッッ!」
「……?」
俺の言葉にキャンディが首を傾げた。
「お前は俺の逸物を見てでかいと言った! 俺もお前の乳房を見てでかいと言った! つまり、おあいこ! 相殺!」
「!?」
キャンディが目を見開いて衝撃を受けた。
「お前は俺の逸物を握りたいと言った! 俺はお前の乳房を揉みたいと言った! これもまた、おあいこ! 相殺だァ!」
「言ってないのっ!?」
「言った!」
「強引なのっ!」
俺はキャンディを論破した。
「つまり俺は悪くない! だから、おっ○いを揉むことも悪くない!」
「悪いの! って、もう揉んでるの!」
……俺は既にキャンディの美乳を揉んでいた。
「おっと、動揺で隙だらけだぜ」
――プスッ……。俺は乳房を揉まれて動揺していたキャンディの首に吹き矢を飛ばした。
「――痛っ、何をしたのっ」
「フッフッフッ、睡眠針さ! それも飛びっきりに強力な!」
「……くっ……何だか眠く……………………」
……キャンディはあっさりと熟睡した。
「よし、制圧完了ってとこだな」
「……ZZzzzzzzzz」
俺は熟睡するキャンディを抱えて、更衣室へ向かった。
(……ここは女湯だ。こんな危険な場所に長くは居られねェ)
ご立腹なキャンディには悪いが俺は早々に退散させてもらおう。
「 あっ、誰か先に入られているようですね 」
……更衣室からセシルさんの声が聴こえた。
「――っ!?」
更衣室経由以外に出口の無い大浴場。
ほぼ全裸な俺とキャンディ。
……決死の戦いはまだ終わっていないようであった。




