7話
冒険者の町ディアガルドに到着。門番に身分証明書を見せて町に入る。
まずは市場で相場の確認をし宿を探してから冒険者ギルドに行く予定だ。
冒険者というのは誰でもなれる職業のようなものだ。戦闘メインの便利屋ともいう。
犯罪者ですら登録ができるため治安はどうしても悪くなるが一番ロマンのある職業でもある。
冒険者ギルドは冒険者としての登録や依頼を受ける場所である。
後は色々とアイテムを買い取ってくれるが相場よりは安くなる。
市場調査はだいたい終わった。ちょっと塩が高い気がする。
市場のおばちゃんに聞いてみると南にある港町との間で盗賊が出てる噂のせいで塩が足りないようだ。
ただ冒険者ギルドが対応し始めていてもうじき討伐体が組まれるらしいので気にしなくていらしい。
とりあえず宿屋を探す。大きな通りに何軒もあるがあまり興味が引かれる宿はない。
適当な宿に入り部屋をとる。とりあえず5日分だ。
拠点もできたしそろそろ冒険者ギルドに向かおうと思う。
冒険者ギルドに入る前から中が騒がしいのがわかる。
盗賊討伐部隊で会議をしているらしい。
それを横目に受付に行き冒険者としての登録を済ませる。
受付の人に軽く説明を受け、試しに一つ依頼を受けることにする。今回は薬草採取だ。
薬草採取の依頼をとりあえず全部見させてもらう。
依頼は大きく分けて2種類。
1つは決まった個数までを多少高く買い取る依頼。これは早い者勝ちで最初に提出した人が報酬を貰える。
もう一つはあればあるだけ買い取る依頼。一応上限はあるらしいが数人程度でとって来れる量ではないらしい。
依頼の内容の確認に入る。今ある採取依頼は
難易度 G
ヒール草 高額買い取りなし
縮れ草 高額買い取りなし
痺れ草 高額買い取り20本
難易度 F
クルミの実 高額買い取り5個
弾け草 高額買い取り30本
火炎草 高額買い取り50本
難易度 E
狂い茸 高額買い取り10本
世界樹の葉 高額買い取り20枚
トレントの実 高額買い取り5個
マンドラゴラ 高額買い取り1つ
難易度 D
この周辺にないため依頼なし
難易度 C
エルダートレントの木 高額買い取り制限なし
難易度 B
幻覚の綿毛 高額買い取り制限なし
戦茸 高額買い取り制限なし
難易度 A
希望の種 高額買い取り制限なし
流星草 高額買い取り制限なし
こんな感じである。
周辺に存在する可能性があるものだけが依頼として出されている。
難易度とは言葉通り採取が難しい物ほどAに近い。
採取依頼には関係ないが冒険者にはランクと呼ばれるものがあり戦闘のある依頼だと低いランクのうちは難易度の高い依頼を受けることができない。
最初は全員Gランクである。
採取に関しては採取できる装備が整っていればランクにかかわらず採取できるためランク制限はない。
難易度Aの採取依頼の一つ希望の種はシンプルに生成量が少ない。
流星草は近くに星降る大地と呼ばれるところがありそこで採取できるがその流星草自体が近づいてきた生物に狙って星を落としてくると言われており難易度が跳ね上がっている。
逆に難易度が低ければ簡単かといえばそうでもない。火炎草なんかは普通に触れれば火傷する。
マンドラゴラは対策しなければ死ぬ可能性が高い。
近くで採取できるものは確認できたからとりあえず町の外をうろついて探してみることにしよう。
何か採取できるといいけどな