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魔法の無い世界
初投稿です
この世界には「魔法」というものがあったらしい。
自在に物を操り、ある者は人間すらも思うがままにできたそうだ。だが、そんなのは昔の話で、ある科学者の発明により、一瞬にして「魔法」はただの《悪戯》に成り下がった。
その科学者は自身の発明した装置により「思想」の具現化に成功したが、脳への負荷により自ら命を落とした。
ーーーー7年後、科学者の残したデータにより、ほとんど脳への負荷をかけない改良版の開発に成功した。その装置ではせいぜい武器を一つ作り出すのが精一杯だったが、その武器は比類なき威力、耐久力を持っていた。科学が当たり前になったこの世界では、今では魔法を使えた者もほとんど死に絶えたが、わずかに生き残っていた。ーーーー