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第3話 転移先は世界樹で

ちょっと時間がかかってしまいました(汗)

第1章、スタートです。


2017/5/6 スキルの説明を加筆しました。



チュン、チュンと鳥のさえずりが聞こえて、俺は目を開けた。


目を開けて見たものはとてつもない大きな木の枝葉が広がる様子と、そこから漏れる日の光。

目を枝葉の無いところに向ければ、何処までも蒼く広がった蒼穹が見えた。


「すげぇ・・・」


思わず呟いてしまう程に、幻想的で素晴らしい景色だった。


景色に見惚れて数分後、我に返った。

周りを見渡してみるが、見えるのは何処までも広がった・・・森。

今、俺が立っている巨大な木の下が丘のようになっているお陰で、かなり遠くまで見渡すことが出来るのだが、それでも森しか見えない。


「ここ、どこだ?」


そう呟きつつ、何か見えないものかと周りを歩き回ろうとしたその時、何かにつまずいて転んでしまった。


「何だこれ?袋?」


躓いた原因は、足下にあった。くすんだ鼠色のずだ袋だった。

拾い上げてみると結構重く、少し振ってみるとガチャガチャと音がした。


中を覗き込んでみると布に包まれた棒状な物が1つに、服と思わしき物。手紙用のサイズの封筒が1枚に、臙脂色えんじいろの小さな袋が入っていた。


「取り敢えず、封筒見てみるか」


封筒の表には、『波多野 奏翔様へ』と書いてあった。

その下には、小さい文字で手紙が入っておりますので、ご覧頂きますよう。と書いてあった。

裏は、蝋を使って封をして留められていた。


「・・・中世か何かかよ。随分と古臭いなぁ」


どうせ見るのは俺だ、ペーパーナイフとか使って開けるんだろうが、使わなくてもいいやとベリッと蝋で固定されている部分を剥がす。


中に入っていた紙の枚数は2枚。

1枚目にはこう書かれていた。


----全略。



「・・・全部略したら手紙じゃねぇだろ」



後は空白だ。


この手紙の送り主は何がしたいのか理解出来なかった。

取り敢えず、2枚目を見てみる。


----前略。


1枚目を読んだ感想はどうじゃったかの?

ワシ渾身のネタじゃ。


ここまで読んで思った事→うん、全く面白くねぇよ。

手紙の続きを読む。


この手紙を読んでおるということは、無事に『フィレルネルド』に着いたんじゃな。

無一文で異世界に放ると言うのも気が引けたんでな、ちょっとした贈り物も手紙と一緒に送ったわけじゃ。

感謝するんじゃよ?

贈り物の中身についてじゃが・・・自分で確認してくれぃ。説明が面倒なんじゃ。

あ、そうじゃった。

面倒臭いが、場所の説明をしなければならんの。

お主がいる場所は『世界樹ユグドラシルの揺りかご』と呼ばれておる場所でな?その世界でも上位に入る絶景が広がっておる。空気に含まれる魔力も豊富で、魔法が使いやすかったりするんじゃ。

まぁ、世界樹に気に入られたならば、と注釈が付くわけじゃが。

まぁ、頑張ってくれぃ。以上じゃ。----


手紙を読んだ感想は、

面倒臭いから説明しないって、なんじゃそりゃ・・・

だった。


手紙には書かれてない贈り物・・・を見てみることにする。


まずは、布に包まれた棒状な物。

布を取ってみた。

現れたのは革製の鞘に収まっている、ロングソードと思わしき剣だった。

片手で握れるくらいの長さの柄を握り、ゆっくりと刀身を露わにしていく。

見た感じ、刀身は鋼製(と思わしい)で両刃。長さは大体120cm程か。

また、刀身は細長く先端が鋭くなっており、突くような攻撃がしやすそうだ。


「う〜ん、材質とかはっきりと分からん・・・。あ、鑑定使ってみるか。『鑑定』!」


目の前にパソコンに出てくるようなウィンドウが出現した。


---鋼のロングソード---

種類:武器、片手剣

材質:鋼、鉄

特殊能力:無し

使用可能スキル:無し

備考:一般的なロングソード。ジジイから奏翔に贈られた剣。


鑑定結果は、特筆するようなものは無かった。

別の物も鑑定する。


---布の服---

種類:防具、服

材質:布

特殊能力:無し

使用可能スキル:無し

備考:一般的な布の服。ジジイから奏翔に贈られた服。


---布の財布---

種類:アクセサリー?、財布

材質:布

特殊能力:どれだけお金を入れても満タンにならない

備考:お金をどれだけでも入れることが出来る魔道具マジックアイテム。他の物は入れることが出来ない。ジジイから奏翔に贈られた財布。


---ずだ袋---

種類:道具、袋

材質:布

特殊能力:無し

備考:ジジイが奏翔へ贈り物をするときに使われた袋。


鑑定結果は、臙脂色の袋だけが魔道具だった。

お金だけを無尽蔵に入れることが出来るようだった。


流石はジジイ、ケチって財布ぐらいしか魔道具をくれなかったようだ。


「てか、財布の魔道具って何やねん!お金無尽蔵に入れれるのはありがたいけどさ!だったらマジックバック的なのをくれよ!」


思わずツッコミをしてしまうが、ツッコむべき相手は何処にいるか分からない。


取り敢えず、財布の中を見てみた。

お金と思しきコインが数枚と、紙が1枚。

コインはそのまま財布にしまい、紙を広げて見る。


---どうやらこの手紙を見つけたようじゃのう。

御褒美に情報をやろう。

世界樹の周辺は、超危険地域にしてされておるぞ。

冒険者のランクでSSS(大体、能力値は1万〜10万くらい)の魔物がゴロゴロいるぞい。

スキルや魔法をを取得しやすいようにしてやったから、頑張れば生き残れるはずじゃ。

気をつけるんじゃぞ。

ああ、そうじゃ。自分の気を鎮めて周りの空気と同調するようにしてみぃ、お主に役立つスキルが得られるじゃろう。---


読んだ感想→巫山戯んなクソジジイ!!


「ここら辺の魔物に合ったら一瞬であの世逝きじゃねぇかよ!いや、マジで巫山戯んry・・・」



数分後、胸の中の罵倒をありったけ吐いたことで少しだけ冷静になった俺は、ジジイの言う通りにしてみる。


世界樹の根本に寄りかかり、目を閉じて胡座をかいて座る。

そして、深呼吸をして心を鎮める。


しばらくして、何か不思議な感覚を感じた。

それは何処からか見られるようなものだった。

気にはなったがソレを雑念だと切り捨て、心の中を無にするようにしていく。


1時間ほど経った頃、何かを感じたことが無いようなものを感じた。

その時、ピコーン!と頭の中に音が響き、

『精神統一』、『認識Lv1』、『同調シンクロLv1』を獲得しました。

と言う声が聞こえた。


そして、目をゆっくり開ける。

目に入ってきたのは、様々な幻想的な光が漂う中を小さな生き物が走り回る光景だった。


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今話獲得したスキル・称号・加護一覧

スキル:精神統一

スキル:認識

スキル:同調シンクロ





お読みいただきありがとうございました。

レビュー、ブックマーク等頂ければ嬉しいです(笑)

よければ、Twitterのフォローお願いします。

@Ishiyama_kakeru

更新した際の報告、小説に関わる報告等をしていく予定です。

アンケート等を行うことがあると思います。(例:クリスマスとかの季節的な閑話を作るか、どのキャラの閑話を作るかなど)

様々なアンケートを行おうと思っていますので、していただけたらなと(汗)

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