プロローグ
処女作につき、おかしな表現、誤字脱字等ありましたら、感想にてご指摘頂ければと…
「みんな集まったようじゃな?それでは、『反逆せし者』と『神剣に選ばれし者』の魂の転生者についての会議を始める」
威厳たっぷりの声が、清らかな雰囲気を漂わせる荘厳な神殿の中にある部屋、『会議室』に響き渡る。
『会議室』の中心には、円状に並んだ机と椅子がそれぞれ12ずつ配置されている。
その、それぞれの椅子に座るの者の見た目の年齢はバラバラだ。
部屋の奥まった所にある席には、 好々爺とした爺さんが座っている。
どうやらその爺さんが会議における議長のようなポジションらしい。
「ラフィネ、説明を頼むぞい」
「は、畏まりましたゼラス様」
爺さんが指名した者はラフィネと言う、見た目は20代後半と思しきお姉さんだ。
「これから『反逆せし者』と『神剣に選ばれし者』の魂の行方について話をさせていただきます。現在、魂は互いに非常に近い場所にあると思われます。また、大まかなもので申し訳ないですが、何処にあるのかも推測出来ております」
ラフィネの言葉に、この部屋に居る者達は感嘆の声を漏らす。
「その魂2つは何処にあるの?」
この問を発したのは少し歳をとった、40代前半の容姿を持つ女性だ。
「第三世界、第七宇宙の第四銀河にある太陽系の惑星の1つである、地球と呼ばれる星の日本と呼ばれている国です」
「あそこか・・・。サブカルチャーで我等の様子を観ているのではないかと思う程、的確に捉えているのが印象深い国だ」
そう場所を聞いて言を発したのはまだ若い、20代前半の男である。
この男の言葉に同意を示す声が結構あがった。
そして、どのようにして特定するかを勝手に話し始める10人の者達。
ラフィネはまだ伝える事がありそうで話そうとするが、なかなか言葉を発す事が出来ていなかった。
「静まれ。まだ話は終わっておらぬようじゃ。ラフィネ、続きを」
ゼラスが助け舟をだす。
よって、10人の者達を黙らせることが出来た。
ゼラスは相当高位の人らしい。議長らしきポジションからしてみれば当然だろうが。
「落ち着かれたようなので、話を再開させていただきます。2つの魂ですが、信じられない事に混じりあって1つの魂となっているようなのです」
それを聞いた者達に浮かぶ表情は驚愕。
「なんじゃと・・・?そんなことは有り得るのか?」
周りの者達の心境を代弁したのはゼラスだった。
「ええ。私も有り得ないと思ったのですが、本当のようでした」
「そうか・・・」
ゼラスはラフィネの言葉を聞き、暫し思案する。
数分後、ゼラスは1つの命令を発する。
「では、お主らに命令じゃ。その者を探せ。そしてワシに知らせろ。分かったな?」
好々爺した雰囲気を微塵も感じさせない様子に、周りの者達は、無意識に背筋を伸ばし返答する。
「それでは、会議はこれにて」
ゼラスこの発言の直後、部屋は眩い光に覆われた。
光が薄らいだ時には、ゼラスのみが座って思案していた・・・。