聖王流剣術 一覧
今のところ存在する、番外の剣技と奥伝、極伝を除いた聖王流剣術について纏めました。
何か思いついたらしれっと追加しているかもしれませんが、その時はお知らせします。
本来の五の型は内容的に番外だなと思い直し、変更を加えております。
最初の説明は設定に挙げてるものの補足程度に捉えて頂いて結構です。
誤字脱字や気になることがございましたら報告をお願いします。
聖王フェルナンドを創始者とする
初の型〜八の型に加えて番外の剣技で構成されている。
最初に全ての型の基礎を教え、その後に一つ一つ型を伝授していく(教える側は、一つの型を伝授後、その型が実戦で扱うに足る技量まで鍛え上げられていると判断してから次の型を教える)。八の型はこの型自態が奥伝に近しいもののため、伝授されるのは一番最後。
各型の奥伝は八の型伝授後に習熟の度合いによって伝授される。つまり、実戦レベル以上に鍛え上げる必要がある(四の型は、自ずと至るものとされているため例外)。
呼吸法・境地・身体強化
“集魔の呼吸„
聖王流に存在する唯一の呼吸法。
無茶でも無理でも押し通るために生み出された。
魔力で心肺機能を強化することで一呼吸で通常よりも多くの酸素と魔素を取り込むことが可能となる。
通常は約10の魔素で1の魔力となるが、心肺機能が強化されたことにより、半分以下の魔素で1の魔力へと変換する。
通常、個人個人で異なる限界魔力量と言うものが存在し、それを超える分の魔素は無意識的に全て二酸化炭素と一緒に体外へと排出される。
しかし、それを意識的にとっぱらう事で限界を超えた魔力を供給し、半分以上の魔力を身体能力の強化へと回す。これは”ブースト„などの一定の倍率を設けることで危険性を排した身体強化魔術と異なり、倍率を設けておらず、身体強化の上限はない。
限界を超えた魔力は傷を負ってもすぐさま治癒し、筋繊維を補強する。
供給した傍から消費し続けるので身体は限界魔力量を超えていないと誤認する。
デメリット
長時間の使用は使用者の死をもたらす。
使用後は限界を超えた魔力により、嘔吐感や倦怠感、目眩、寒気などを感じるようになる。
“界識„
世”界„を"識„る真界識を再現したもの。
脳に魔力を集中させることで脳機能を強化させ、思考と脳の処理速度を加速し、認識できる空間を拡張する。(知覚範囲を拡大する)
脳に魔力を集中させすぎると脳神経が限界魔力量を超えたと誤認し上述のデメリットが生じる可能性があるため、注意と見極めが必要。
“真界識„
極限の集中により無我の境地へと至ったことで初めて可能となる。
認識できる空間を極限まで拡張し、思考と脳の処理速度が極限まで加速された状態。界識とは違い魔力を脳に集中させない。させる必要がない。
相手の呼吸や些細な仕草だけで次の動作を予測することが出来る。
一度至ってしまえば、二回目以降は意識しただけで使用可能。
“明鏡止水„
一つの境地であり、到達点。
波風すら立たない凪のように何事にも動じず、澄み切った心で全てを捉え本質を見抜く。
洞察力に優れ、相手の呼吸や動作から次の動きを予測することが可能なため、七の型と特に相性が良い。
こちらは真界識と違い、認識できる空間が拡張されることもなく、思考と脳の処理速度も加速されない。ただ何処までも澄み切った思考と視界で全てを捉える。
“迅雷„
神速へと至るために生み出された。
全身の魔力を脚に集中させることで超高速の動きを可能とする。極まれば雷速へと至る。
脚に魔力を集中させているため、魔力による足場を瞬時に展開し空を駆けることも可能。
その分魔力は消費する。
神速に至るための方法を模索した際に、縮地では直線の移動しか出来ず、途中に壁などの障害物が存在すると激突してしまう危険性があったため、これを改良・発展させることで生まれた。
欠点として、魔力を脚に集中させる弊害で脚以外の部位の魔力防御が薄くなっていること、常に超高速で動くため身体全体(特に上半身)への負担ががかなり大きいことが挙げられる。
これは、使用中に一撃でも喰らえばそれがそのまま致命傷になりかねない危険性があり、諸刃の剣である。
本来は相手に捕捉されない速さで動き回り、速度と体重を乗せた一撃で絶命させる、もしくは一撃離脱を繰り返すことを想定されていたが、それが出来ない状況に対処するため、その場でステップを刻み続けることにより、無理矢理身体の機動を変えることで近接戦闘もある程度可能としている。
ただし、これは普段以上の負荷が身体にかかる。
“迅雷・改„
迅雷をより攻撃的にしたもので、迅雷とほぼ同様だが、全身に雷を帯びているのが最大の違い。
最大速度は迅雷以上。
極まった者は雷すら置き去りにする速さで動くことが可能。
触れた相手を帯びている雷で攻撃することが可能。
欠点も迅雷とほぼ同様だが、帯びている雷は魔力によって生成されているため、制御を誤ると自身に牙を剥き、筋肉の痙攣を引き起こす。
全身が帯電している影響か、上半身のみでも超高速で動くことが出来るようになったため、迅雷より近接戦闘能力は上がっている。
ただし、魔力消費量は多い。
“疾風„
神速へと至るために生み出された。
脚に魔力を集中させる迅雷とは違い、全身に風を纏うというコンセプトによって生み出された。
速さという点では迅雷に格段に劣るが、防御面に関しては迅雷以上であり、安全性も高い。
また、攻撃性も高くその身に纏う風は敵の近くを通り過ぎただけで切り刻む。
極まれば音速へと至る。
全身に風を纏うことで迅雷と違い上半身の加速にも対応している。その結果、近接戦闘を行う歳はこちらが適していると言える。
“烈風„
疾風をより発展強化させたもので、高密度の風を纏うことで攻撃性を高め、より速くなっている。
ただ、魔力消費量は多くなっている。
極まれば超音速へと至る。
疾風(烈風)と迅雷(迅雷・改)は併用可能。ただ、魔力消費量が大きいため長時間の戦闘には向かず、短期決戦が望ましい。
歩法
“水月鏡花„
周囲に魔力を放出しながら緩急を付けて自在に動くことで相手の遠近感を狂わせる。
相手からしたらそこにいるはずなのに触れられないし、そもそも距離感が掴めない。
“朧霞„
周囲に魔力を放出しながら残像を生み出す程の速さで動く。そうすることで、残像と魔力が合わさり、実体と質量を持った術者の像が生み出される
水月鏡花も朧霞も極めれば自身の魔力ではなく、周囲の魔素で使用出来るようになる。
“天衣無縫„
歩法と言うよりは水月鏡花と朧霞の両方を極めた者に送られる称号のようなもの。
相手「何だかよく分からないんだ。目の前にいたと思ったら遠くにいるし、周りに同じ奴が同時に何人も存在してるし、距離感掴めなければ触れもしないとか幽霊じゃん……ただのホラーだよ……怖かった」
型
初の型
“星雷一条„
剣先と足裏に魔力を集束させつつ身を沈みこませ、一歩踏み出すと同時に足裏の魔力を解放し、魔力爆発を起こす。それによって生じた衝撃波を利用して高速突撃を可能とし、剣先の魔力により威力の向上を図っている。
主人公のように各属性の魔力を使用する者もいる。
極まればノーモーションで使用可能。魔力爆発を利用せずとも、ただの踏み込みで音速を超える。
“彗天„
星雷一条の派生剣技であり、空中からの星雷一条。
空高く跳躍した後、剣先に過剰とも言える魔力を集束させながら魔力で足場を作り出し、その足場を一歩踏み込むと同時に爆発させ、地上の相手目掛けて超高速で突撃する。
その際に剣先の余剰魔力が天へと昇っていく姿が尾を引いている彗星のように見えたこと、彗星が天から降ってくるようにも見えることから『彗天』の名を付けられた。
威力はこちらの方が上。
元から高地にいれば跳躍しなくても、低地にいる敵に跳躍以外は彗天と同じやり方で星雷一条を使えば彗天と言えなくもない……気がする。
“降龍„
彗天の強化発展版。
自身の魔力と剣気が組み合わさって龍となり敵を砕く。
その名の通り、龍が天から地上目掛けて降ってくるように見えたことから降龍の名がつけられた。
彗天を使い熟せば自ずと至る。
“昇天„
星雷一条の派生剣技にして対空剣技。
足をバネに見立てつつ身を限界まで捻り、空から自身に迫る敵目掛けて跳躍。その際に強烈な踏み込みと同時に足元を爆発させることで、その反動と衝撃を利用して加速する。足先から練り上げていた力を剣先に伝えつつ突撃。勿論、彗天と同様に剣先に魔力を集束させる。
“昇竜„
昇天の強化発展版。
自身の魔力と剣気が組み合わさって龍となり敵を砕く。
その名の通り龍が天へと昇って行くように見えたことから昇竜の名がつけられた。
昇天を使い熟せば自ずと至る。
“迅雷一閃„
星雷一条の派生剣技。
迅雷の名がついてはいるが迅雷(迅雷・改)を使用していなくても問題ない。
一歩踏み込むと同時に足裏で魔力爆発を起こし、超高速で移動。
相手の横を通り過ぎる瞬間に剣を横に振るい、相手の上半身と下半身を別つ。
“迅雷一閃・二連„
相手を斬った直後に急制動をかけ、その反動を利用しつつ反転。一瞬で最速に達しながらもう一度相手を斬る。
これを連続で行うと三連、四連、五連……となっていく。続ければ続けるほど反動が増大するが、比例して威力も増大し、更に加速する。
ただ、急制動をかける関係上、足に負担が集中するため、迅雷中の使用を勧める。
主人公は通常時は四連まで、迅雷中は七連までなら使用可能。
二の型
“千鳥„
一対一を想定。
斬り上げ、又は斬り下げをしてから十字を描くようにして相手を斬る。
三連撃。
“燕返し„
燕のような速い生き物を斬るために生み出された剣技。
超高速で剣を袈裟気味に振り下ろし、威力も速さもそのままに少し角度を付けすぐさま振り上げV字に斬る。
極まれば超音速へと至る。
この世界の燕は魔力を持っているので、速度は最低でも100m/s。特に早い個体だと亜音速に達する。自身に危機が迫ると、命と引き換えに音速を超えた速さで特攻してくる。
この剣技は例外として八の型の後、二の型の奥伝の前に伝授される。ある程度の技量は必要。
燕返しを修得出来なければ奥伝は修得出来ない。
三の型
“千鶴„
一対一を想定。
身体の三ヶ所に高速で突きを行う。
本来は目、喉、心臓(又は鳩尾)のといった急所を抉るための技で殺傷性が高い。
そのため主人公などは対人で使用する時、わざと急所を外す。
“五針蜂„
高速で相手の四肢全てに一回ずつ突きを放って抵抗力を奪い、最後に心臓などの急所目掛けて突きを放つ。
“水穿„
どんなに硬い石でも上から垂れてくる水滴に晒され続けると次第に削られていく。
それと同じように同じ場所へと何度も何度も突きを放つ。
四の型
“絶壁防刃„
一対多を想定。
自分から半径数mの範囲内を絶対防衛ラインとして発動する。範囲内に侵入してきた飛び道具、魔法、相手を瞬時に斬り伏せる。
その真髄は、背後にいる絶対に護り通さねばならない者/物を護るための剣である。
自身を何者をも通さない壁と定義し、刃を持って敵を斬り伏せる。
五の型
“斬鉄„
足先から練り上げた力を高速の踏み込みと同時に上段から強烈な一撃として叩き込む。
極まれば岩や鉄すらも紙のように斬る。
“断空剣„
斬鉄の強化発展剣技。
洗練されたそのひと振りは、『空』間すら『断』ち斬り別つ。
“螺旋„
斬鉄の派生剣技。
相手に足先から練り上げた力を自身の回転を利用しつつ強烈な一撃として叩き込む。
六の型
“旋風„
片足を軸に旋風のような回転斬りを放つ。
周囲を囲まれた際に敵の囲みを突破するための型。
“竜巻„
旋風の派生剣技にして強化発展剣技。
滑るように移動しながらも、常に左右の足を切り替えつつ片足を軸に高速の回転斬りを放ち続ける。
七の型
“流„
柳のようにただただ衝撃を受け流す。
剣以外でも使えるため割りと応用が効く。
“流転„
カウンター。
衝撃を全て流すのでは無く、一部を体内に留め循環させ一撃のもと相手に返す。
相手が防御をしても接触の瞬間に、その内側へと衝撃を流すし込むため防御は意味を成さない。
八の型
“八岐大蛇„
超高速の八連撃。
この型は聖王流の集大成とも言うべきものであり、最大の攻撃力を誇る。
故に習得難度は相応に高い。
一歩踏み込むと同時に身体全体を使い、刺突を除く剣術の基本となる八種類の斬撃を、魔力を纏わせながら、ほぼ同時に放つ大技。そのため、身体全体に負担がかかる(特に腕の筋繊維に多大な負荷がかかる)。
斬撃の順番は順不同。
この技を実戦レベルまで鍛え上げるのに常人では数年〜十年程度かかる。
“八岐大蛇・疾„
八岐大蛇の派生剣技。
一撃一撃の破壊力を下げる代わりにより速く、より鋭くした八連撃。
“八岐大蛇・烈„
八岐大蛇の派生剣技。
速さを低下させた代わりに一撃一撃の威力を更に増やした八連撃。こちらはほぼ同時に放つのでは無く、流れるように繋げて八連撃を見舞う。
“八岐大蛇・二連„
八連撃の後に威力をそのままに相手に息付く暇を与えず更に八連撃を見舞う十六連撃技。
八岐大蛇を時間差で二回使うよりも負担は大きい。
三連、四連……と増えていくが、負担もより増していく。
“八岐大蛇・百花繚乱„
身体への負担を全て無視し、相手を確実に仕留めることを目的とした八岐大蛇。
相手が息絶えるまで放ち続ける。
最悪、使用者本人が死に至る。
“夢想・八岐大蛇„
極みに至った八岐大蛇。
防御も回避も不可能で、術者が夢想した通りの結末を迎える。
その実態は可能性の具現化。術者が当たると信じる限り、たとえ、その可能性が虚数の果てであろうとも、現在へと引き寄せる。
言い訳に聞こえるようであれですが、鬼滅の刃について、妹がアニメを見ていたことで知りまして、そこで霹靂一閃を見たとき、「迅雷一閃とそっくりだなぁ。調べてみよ……ふーん……あれ?被ってる?」となり、汗が止まりませんでした。
初の型は一番最初に決まり、奥伝に至るための剣技の一つとして迅雷一閃があるため、表現を若干修正するに留めて今に至りますので……その、「パクリじゃん」みたいな反応は辞めて欲しいなと思います。はい。
以下補足
「神速」という表現を使っていて、そもそもどんな速さなんだと思い、この作品における速さの定義みたいな物を考えてみました。
以下の通りとなります。
高速<超高速≦音速<超音速<雷速<亜光速<光速<神速
高速は最高でも時速150kmの車、超高速はそれ以上の速さだと思ってもらって構いません。